36Q80|第36回 介護福祉士国家試験 過去問
介護老人福祉施設における、レクリエーション活動に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 3
正答
3.プログラムに買い物や調理も取り入れる。
この問題のポイント
施設のレクリエーションは、全員に同じ娯楽へ参加してもらうことではありません。利用者の希望、趣味、生活歴、心身状態に応じて、楽しみ、役割、交流、自己表現につながる活動を支援します。
買い物や調理も、本人が楽しみや役割を感じて主体的に参加できれば、生活に根差したレクリエーション活動になります。
解説
介護老人福祉施設は、入所者が趣味や嗜好に応じた活動を通して充実した日常生活を送れるよう、レクリエーション活動を行います。レクリエーションは、体操、歌、ゲームなどの集団プログラムだけを指すものではありません。
買い物や調理は、本人がこれまでの生活で担ってきた役割や習慣を生かせる活動です。商品を選ぶ、献立を考える、材料を洗う、盛りつけるなど、本人ができる部分を担当することで、楽しみ、達成感、他者との交流、生活機能の維持につながります。
活動は、本人が参加したいと思えることが基本です。利用者全員に参加を求めたり、職員が毎回違う内容を一方的に用意したりするのではなく、本人の意思とその日の体調を確認します。参加しない選択も尊重します。
過去の趣味や職業、得意だった家事などは、その人らしい活動を考えるための重要な情報です。また、家族、地域住民、ボランティアとの交流も、施設内だけで生活を完結させず、地域とのつながりを保つ機会になります。
ひっかけポイント
レクリエーションを「全員参加の集団ゲーム」と狭く考えないことが重要です。買い物や調理などの日常生活行為も、本人の楽しみや役割につながればレクリエーションになります。
介護実践でのポイント
本人の希望、生活歴、得意なこと、体調を確認し、道具や手順を調整してできる部分を生かします。買い物では移動と金銭管理、調理では火傷、刃物、衛生、食物アレルギーなどに配慮し、必要な部分だけを支援します。
選択肢の確認
1.利用者全員が参加することを重視する。
誤りです。
参加者数を優先して全員に参加を求めると、利用者の意思や体調を無視することになります。参加するかどうか、どのように関わるかを本人が選べるようにします。
2.毎回、異なるプログラムを企画する。
誤りです。
毎回内容を変える必要はありません。慣れた活動を繰り返すことが安心感、上達、役割の継続につながる場合もあります。本人の希望や反応に基づいて内容を検討します。
3.プログラムに買い物や調理も取り入れる。
正しいです。
買い物や調理は生活に密着し、本人の経験や能力を生かしやすい活動です。本人が望む形で参加すれば、楽しみ、役割、交流、生活機能の維持につながります。
4.利用者の過去の趣味を、プログラムに取り入れることは避ける。
誤りです。
過去の趣味は、本人が大切にしてきたことや得意なことを知る手がかりです。現在の希望と心身状態を確認し、無理のない方法へ調整して取り入れます。
5.地域のボランティアの参加は、遠慮してもらう。
誤りです。
地域のボランティアとの交流は、社会参加や地域とのつながりを支える機会になります。本人の同意、プライバシー、安全、感染対策などを確認したうえで連携します。
覚えるポイント
レクリエーションは、本人の楽しみ、役割、交流、自己表現を支える活動です。
買い物や調理などの日常生活行為も活動に取り入れられます。
全員参加を強制せず、参加しない意思も尊重します。
過去の趣味や生活歴は、その人らしい活動を考える重要な情報です。
家族、地域住民、ボランティアとの交流も、社会とのつながりを保つ支援になります。