38Q52|第38回 介護福祉士国家試験 過去問
次のうち、下痢をしている利用者の水分補給として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 1
正答
1.白湯
この問題のポイント
下痢では便とともに水分が失われるため、脱水を防ぐ水分補給が重要です。そのうえで、腸への刺激が少なく、飲みやすいものを選べるかを問う問題です。
選択肢の中では、冷たすぎず、乳糖、脂肪、カフェイン、炭酸を含まない白湯が最も適切です。
解説
下痢が続くと、水分だけでなくナトリウムなどの電解質も失われます。高齢者は口渇を感じにくく、腎機能や体内の水分保持力も低下していることがあるため、脱水が進みやすい点に注意します。
白湯は、冷たい飲料より腹部への刺激が少なく、少量ずつ補給しやすい飲み物です。一度に大量に飲ませるのではなく、本人の嚥下状態や吐き気の有無を確認しながら、少量をこまめに勧めます。
実際の支援では、下痢が続く場合や脱水が疑われる場合、電解質と糖を適切な濃度で含む経口補水液が必要になることがあります。介護福祉職だけで判断せず、看護職や医師に報告し、指示を受けます。尿量の減少、口腔内の乾燥、強い倦怠感、ぼんやりする、発熱、血便、嘔吐などがある場合は、速やかな対応が必要です。
介護実践でのポイント
飲んだ量、下痢の回数、便の性状、尿量、体温、表情や意識状態を観察して記録します。嚥下機能が低下している人には、適切な姿勢や水分形態について医療職と相談します。
選択肢の確認
1.白湯
正答。最も適切です。
温度が穏やかで、カフェイン、乳糖、脂肪、炭酸を含まず、選択肢の中では腸への刺激が少ない水分です。本人の状態を見ながら少量ずつ補給します。
2.牛乳
適切ではありません。
牛乳に含まれる乳糖を一時的に消化しにくくなると、下痢や腹部膨満が強くなることがあります。脂肪分も含むため、下痢時の基本的な水分補給としては適しません。
3.炭酸水
適切ではありません。
炭酸によって腹部膨満やげっぷが生じ、腹部不快感を強めることがあります。下痢をしている人への第一選択の水分にはなりません。
4.コーヒー
適切ではありません。
コーヒーに含まれるカフェインは覚醒作用があり、胃腸を刺激することがあります。下痢で失われた水分を補う飲み物としては適しません。
5.冷水
適切ではありません。
冷たい飲み物は腹部を冷やし、腸を刺激して不快感や下痢を強めることがあります。常温から温かい飲み物のほうが負担が少なくなります。
覚えるポイント
下痢では脱水予防が重要で、少量ずつ、こまめに水分を補給します。
選択肢の中では白湯が適切ですが、下痢が続く場合は経口補水液などが必要になることがあります。
下痢の回数だけでなく、尿量、口腔内の乾燥、意識、発熱、血便、嘔吐を観察し、異常時は医療職へ報告します。