7AM55|第7回 公認心理師国家試験 過去問
少年事件の調査における家庭裁判所調査官の業務に該当するものを2つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 3・5
正答
3、5
この問題のポイント
この問題では、少年事件における家庭裁判所調査官の業務が問われています。
2つ選ぶ問題なので、家庭裁判所調査官、少年鑑別所、裁判官の役割を区別します。
解説
家庭裁判所調査官は、少年事件において、少年の性格、成育歴、家庭環境、学校生活、交友関係、非行に至った背景などを調査します。
その目的は、単に非行事実を確認することではなく、少年の問題の背景や再非行防止に必要な支援を明らかにし、家庭裁判所の処遇決定に役立つ資料を提供することです。
そのため、非行原因の把握は家庭裁判所調査官の重要な業務です。また、保護者に対しても、家庭環境の改善、監護のあり方、少年への関わり方について働きかけることがあります。
一方、心身鑑別は主に少年鑑別所が担い、処分の決定や非行事実の認定は家庭裁判所の裁判官が担います。
司法・犯罪領域のポイント
少年事件では、「調査」「鑑別」「審判」「処分決定」の役割を分けて覚えます。家庭裁判所調査官は、少年の背景理解と処遇に向けた調査・調整を担います。
選択肢の確認
1.心身鑑別
判定:誤り。
心身鑑別は、少年鑑別所が専門的に行う業務です。心理検査、行動観察、医学的・心理学的評価などを通して少年の資質や問題性を把握します。家庭裁判所調査官の主業務としては選びません。
2.処分の決定
判定:誤り。
処分の決定は、家庭裁判所の審判において裁判官が行います。家庭裁判所調査官は調査結果を提供し、処遇選択の参考となる資料を作成しますが、処分を決定する立場ではありません。
3.非行原因の把握
判定:正しい。
家庭裁判所調査官は、少年の成育歴、家庭、学校、交友関係、心理的特徴などを調査し、非行に至った原因や背景を把握します。重要な業務に該当します。
4.非行事実の認定
判定:誤り。
非行事実の認定は、証拠に基づき家庭裁判所が判断する事項です。家庭裁判所調査官は背景調査を行いますが、非行事実を認定する権限を持つわけではありません。
5.保護者に対する措置
判定:正しい。
家庭裁判所調査官は、少年だけでなく保護者にも働きかけ、家庭環境や監護の改善に向けた指導・調整を行うことがあります。少年の立ち直りには保護者への関与も重要です。
覚えるポイント
- 家庭裁判所調査官は、少年の背景、非行原因、家庭環境を調査します。
- 心身鑑別は、主に少年鑑別所の役割です。
- 処分の決定や非行事実の認定は、家庭裁判所の裁判官の役割です。