7PM108|第7回 公認心理師国家試験 過去問
軽度ないし中等度の意識混濁と、日内変動を伴う錯覚や幻覚、精神運動興奮、注意障害などを特徴とする状態として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、せん妄の特徴が問われています。
キーワードは、「軽度ないし中等度の意識混濁」「日内変動」「錯覚や幻覚」「精神運動興奮」「注意障害」です。
解説
せん妄は、急性に出現する意識障害や注意障害を中心とした状態です。症状は日内変動を示しやすく、夜間に悪化することもあります。
せん妄では、注意を保つことが難しくなり、見当識障害、錯覚、幻覚、精神運動興奮、睡眠覚醒リズムの乱れなどがみられることがあります。高齢者、入院患者、術後、感染症、脱水、薬剤、身体疾患などを背景に生じやすい点も重要です。
せん妄は、認知症や精神病症状と間違われやすいですが、急性発症、意識や注意の障害、日内変動が鑑別の手がかりになります。
医療・保健領域のポイント
せん妄は心理的問題だけでなく、身体疾患や薬剤の影響で生じることがあります。急な混乱では、医療的評価と多職種連携が重要です。
選択肢の確認
1.昏睡
判定:適切とはいえない。
昏睡は、強い意識障害により覚醒せず、外界からの刺激に反応しない、または反応が著しく乏しい状態です。本問のような日内変動、幻覚、精神運動興奮を伴う軽度から中等度の意識混濁とは異なります。
2.せん妄
判定:最も適切。
軽度ないし中等度の意識混濁、注意障害、日内変動、錯覚や幻覚、精神運動興奮を特徴とする状態です。問題文の説明に合致します。
3.夢幻状態
判定:適切とはいえない。
夢幻状態は、夢を見ているような意識変容や幻覚的体験が前景に立つ状態として用いられます。問題文全体の特徴を最も包括的に説明する用語としては、せん妄が適切です。
4.明識困難状態
判定:適切とはいえない。
明識困難状態は、意識の清明さが低下した状態を指します。意識混濁を表す広い概念として理解できますが、日内変動、注意障害、幻覚、精神運動興奮を含む臨床像としては、せん妄が最も適切です。
5.もうろう状態
判定:適切とはいえない。
もうろう状態は、意識野が狭まり、周囲への反応や記憶に問題が生じる状態です。てんかんや解離などの文脈で用いられることがあります。本問の特徴を最も適切に表すのはせん妄です。
覚えるポイント
- せん妄は、急性の意識障害・注意障害を中心とし、日内変動を伴います。
- 錯覚、幻覚、精神運動興奮、睡眠覚醒リズムの乱れがみられます。
- 高齢者や身体疾患、薬剤、入院、術後では、せん妄を見逃さないことが重要です。