7PM87|第7回 公認心理師国家試験 過去問
言語能力の生得性と関係が深い概念として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、言語能力の生得性に関係する概念が問われています。
キーワードは、「生まれつき備わった言語獲得の仕組み」です。
解説
普遍文法は、N. Chomsky の言語理論と関係が深い概念です。
Chomsky は、人間には言語を獲得するための生得的な能力や構造が備わっていると考えました。子どもは、周囲から聞く限られた言語入力だけで、非常に複雑な文法規則を短期間で獲得します。このことを説明するために、言語に共通する基盤的な文法構造として普遍文法が想定されました。
つまり、普遍文法は、言語能力が単なる模倣や学習だけでなく、人間に生得的に備わる仕組みと関係するという考え方です。
ひっかけポイント
共同注意や即時マッピングも言語発達に関係します。しかし、「言語能力の生得性」ときたら、Chomsky の普遍文法を選びます。
選択肢の確認
1.類推
判定:適切とはいえない。
類推は、既知の事柄や構造をもとに、似た別の事柄を理解したり推論したりする働きです。言語学習にも関与しますが、言語能力の生得性を直接説明する中心概念ではありません。
2.共同注意
判定:適切とはいえない。
共同注意は、乳幼児が他者と同じ対象に注意を向けることです。言語発達や社会的コミュニケーションの基盤として重要ですが、言語能力の生得性を示す概念としては普遍文法が最も適切です。
3.普遍文法
判定:最も適切。
普遍文法は、人間に生得的に備わる言語獲得の基盤的構造を想定する概念です。言語能力の生得性と最も関係が深い概念です。
4.状況モデル
判定:適切とはいえない。
状況モデルは、文章理解などにおいて、読者が内容の状況や出来事を心的に表象するモデルです。言語理解に関係しますが、言語能力の生得性を説明する概念ではありません。
5.即時マッピング
判定:適切とはいえない。
即時マッピングは、子どもが新しい語を少ない経験から素早く意味づける現象です。語彙獲得に関係しますが、言語能力の生得性を説明する中心概念としては普遍文法が適切です。
覚えるポイント
- 言語能力の生得性は、Chomsky と 普遍文法を関連づけて覚えます。
- 共同注意は、社会的コミュニケーションと言語発達の基盤です。
- 即時マッピングは、語彙獲得の速さに関係する概念です。