8AM18第8回 公認心理師国家試験 過去問

心理療法・心理支援-15 対人関係療法・治療的アセスメント

クライエントが抱えている重要な他者との問題を、4つの問題領域のいずれかに相当するかを同定した上で、それぞれの治療戦略によって解決を図る方法として、最も適切なものを1つ選べ。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、重要な他者との問題を4つの問題領域に整理して介入する心理療法が問われています。

キーワードは、「重要な他者との問題」「4つの問題領域」「それぞれの治療戦略」です。

解説

対人関係療法は、現在の対人関係上の問題に焦点を当て、症状の改善を図る心理療法です。

対人関係療法では、クライエントが抱える問題を、代表的には次の4つの問題領域のいずれかに整理します。

  • 悲哀
  • 対人関係上の役割をめぐる不和
  • 役割の変化
  • 対人関係の欠如

たとえば、死別や喪失、家族や職場での葛藤、進学・就職・結婚・離婚・病気などによる役割変化、孤立や対人関係の少なさなどを扱います。

問題領域を同定したうえで、その領域に応じた治療戦略を用いる点が特徴です。

心理療法のポイント
対人関係療法は、過去の深い分析よりも、現在の重要な対人関係と症状の関連に焦点を当てます。4つの問題領域を押さえます。

選択肢の確認

1.内観療法
判定:適切とはいえない。
内観療法は、重要な他者に対して「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」を振り返る日本発祥の心理療法です。4つの問題領域に同定して介入する方法ではありません。

2.森田療法
判定:適切とはいえない。
森田療法は、不安や症状をあるがままに受け止め、目的本位の生活を重視する心理療法です。重要な他者との問題を4領域に分類して介入する方法ではありません。

3.スキーマ療法
判定:適切とはいえない。
スキーマ療法は、早期不適応的スキーマやモードに焦点を当てる心理療法です。対人関係の問題を扱うことはありますが、4つの問題領域に同定する方法としては対人関係療法が適切です。

4.対人関係療法
判定:最も適切。
重要な他者との問題を、悲哀、対人関係上の不和、役割の変化、対人関係の欠如などの問題領域に同定し、それぞれに応じた治療戦略で解決を図ります。問題文の説明に合致します。

5.問題解決療法
判定:適切とはいえない。
問題解決療法は、問題を具体的に定義し、解決策を考え、実行・評価する方法です。4つの対人関係問題領域に分類して介入する方法ではありません。

覚えるポイント

  • 対人関係療法は、現在の重要な対人関係と症状の関連を扱います。
  • 4つの問題領域は、悲哀、対人関係上の不和、役割の変化、対人関係の欠如です。
  • 内観療法、森田療法、スキーマ療法、問題解決療法との違いを整理します。

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