8AM5|第8回 公認心理師国家試験 過去問
統計的仮説検定において、帰無仮説が偽であるときに帰無仮説を棄却する確率を表すものを1つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、統計的仮説検定における検定力の定義が問われています。
キーワードは、「帰無仮説が偽であるときに」「帰無仮説を棄却する確率」です。
解説
検定力とは、帰無仮説が実際には偽であるときに、正しく帰無仮説を棄却できる確率です。
つまり、本当は差や効果があるときに、それを検定で見つけられる確率です。
第2種の誤りは、帰無仮説が偽であるにもかかわらず、帰無仮説を棄却できない誤りです。この確率をβとすると、検定力は次のように整理できます。
検定力 = 1 − 第2種の誤りの確率
検定力が高いほど、本当に存在する効果を検出しやすくなります。検定力には、サンプルサイズ、効果量、有意水準、データのばらつきなどが関係します。
統計問題のポイント
第1種の誤りは「本当は差がないのに差があると判断する誤り」、第2種の誤りは「本当は差があるのに見逃す誤り」です。検定力は、差があるときにそれを見つける力です。
選択肢の確認
1.検定力
判定:正しい。
帰無仮説が偽であるときに、正しく帰無仮説を棄却する確率です。問題文の説明に合致します。
2.有意確率
判定:適切とはいえない。
有意確率、つまりp値は、帰無仮説が正しいと仮定したときに、観測された結果以上に極端な結果が得られる確率です。検定力とは異なります。
3.有意水準
判定:適切とはいえない。
有意水準は、帰無仮説を棄却する基準としてあらかじめ設定する確率です。通常は5%や1%などが用いられます。帰無仮説が偽のときに棄却する確率ではありません。
4.第1種の誤りの確率
判定:適切とはいえない。
第1種の誤りは、帰無仮説が真であるのに誤って棄却することです。帰無仮説が偽であるときに正しく棄却する検定力とは異なります。
5.第2種の誤りの確率
判定:適切とはいえない。
第2種の誤りは、帰無仮説が偽であるのに棄却しないことです。検定力は、その反対に、帰無仮説が偽であるときに正しく棄却する確率です。
覚えるポイント
- 検定力は、帰無仮説が偽のときに正しく棄却する確率です。
- 検定力は、1 − 第2種の誤りの確率で表されます。
- 第1種の誤り、第2種の誤り、有意水準、p値を区別します。