8PM83|第8回 公認心理師国家試験 過去問
質的研究法における談話分析の説明として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、質的研究法における談話分析の基本的な説明が問われています。
キーワードは、「単一の文を超えた言葉や意味のまとまり」と「構造や機能」です。
解説
談話分析は、会話、語り、文章、インタビューなどの言語データを対象に、文を超えたまとまりとしての言葉の使われ方、意味の構造、社会的機能を分析する方法です。
談話は、単語や一文だけではなく、文脈の中で意味を持ちます。たとえば、相談場面での語り、医療者と患者の会話、学校でのやりとり、メディア言説などを分析し、どのように意味が作られ、立場や関係性が構成されているかを検討します。
談話分析では、言葉を単なる情報の入れ物としてではなく、社会的行為として捉えることが重要です。
研究法のポイント
質的研究法は、それぞれ焦点が異なります。談話分析は言葉のまとまりと機能、グラウンデッド・セオリーは理論生成、KJ法はカード分類による発想整理と区別します。
選択肢の確認
1.単一の文を超えた言葉や意味のまとまりの、構造や機能を検討する。
判定:最も適切。
談話分析は、単一の文を超えた言語のまとまりを対象に、その構造、意味、社会的機能を検討します。問題文の説明に合致します。
2.人々が、観察可能な社会的活動を協同して作り出す方法を探求する。
判定:適切とはいえない。
これはエスノメソドロジーや会話分析に近い説明です。談話分析と関連はありますが、本問で最も端的に談話分析を表す説明は選択肢1です。
3.カードの作成、分類、統合などの作業を通して、新たな発想を生み出す。
判定:適切とはいえない。
これはKJ法に近い説明です。カードを用いて情報を分類・統合し、発想や構造化を行う方法です。
4.現場から直接得られた資料に基づいて、ボトムアップに理論を構築する。
判定:適切とはいえない。
これはグラウンデッド・セオリー・アプローチの説明です。質的データから理論やプロセスモデルを生成します。
5.問題解決中の思考を発話させ、得られた言語データを分析し、認知プロセスを明らかにする。
判定:適切とはいえない。
これは発話思考法、プロトコル分析に近い説明です。問題解決中の思考過程を言語化して分析する方法です。
覚えるポイント
- 談話分析は、文を超えた言葉や意味のまとまりを分析します。
- 言葉の構造だけでなく、社会的機能や文脈も検討します。
- グラウンデッド・セオリー、KJ法、プロトコル分析との違いを整理します。