8AM58|第8回 公認心理師国家試験 過去問
アルコール依存症の離脱症状として、適切なものを2つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 3・4
正答
3、4
この問題のポイント
この問題では、アルコール依存症の離脱症状として重要な症状が問われています。
2つ選ぶ問題なので、アルコールを中止・減量した後に起こり得る症状を確認します。
解説
アルコール依存症では、長期間大量に飲酒していた人が急に飲酒を中止または減量すると、離脱症状が出現することがあります。
離脱症状には、手の震え、不眠、不安、発汗、動悸、悪心、焦燥などがあります。重症になると、けいれん発作や振戦せん妄がみられることがあります。
振戦せん妄では、意識障害、見当識障害、幻覚、強い自律神経症状、精神運動興奮などがみられ、医療的対応が必要です。
アルコール離脱は生命に関わることもあるため、重症例では医療機関での管理が重要です。心理支援では、離脱症状への理解、医療連携、再飲酒予防、家族支援が求められます。
依存症支援のポイント
アルコール離脱では、振戦せん妄とけいれん発作を見逃さないことが重要です。断酒支援は、医療的安全確保と心理社会的支援を組み合わせます。
選択肢の確認
1.失行
判定:誤り。
失行は、運動麻痺がないにもかかわらず、目的のある動作を適切に行えない高次脳機能障害です。アルコール離脱症状としては適切ではありません。
2.舞踏運動
判定:誤り。
舞踏運動は、不規則で素早い不随意運動です。ハンチントン病などでみられることがありますが、アルコール離脱症状として代表的ではありません。
3.振戦せん妄
判定:正しい。
振戦せん妄は、アルコール離脱の重症症状です。意識障害、幻覚、振戦、発汗、興奮などを伴い、医療的対応が必要です。
4.けいれん発作
判定:正しい。
アルコール離脱では、けいれん発作が出現することがあります。重症離脱の重要な症状です。
5.羽ばたき振戦
判定:誤り。
羽ばたき振戦は、肝性脳症などでみられることがある所見です。アルコール関連の肝障害と関係する場合はありますが、アルコール離脱症状として選ぶものではありません。
覚えるポイント
- アルコール離脱症状には、不安、不眠、発汗、振戦などがあります。
- 重症離脱では、振戦せん妄とけいれん発作が重要です。
- 離脱症状が疑われる場合は、医療的安全確保を優先します。