8AM59|第8回 公認心理師国家試験 過去問
心理統計・研究法-11 日常測定・経験サンプリング・プロトコル
現在行っている作業中に、作業と関係ないことを考えてしまうマインド・ワンダリングの実態を調べる研究を行うことにした。参加者は大学生50 人とする。9時から21 時の間に、1日8通のメッセージをSNS を利用してランダムなタイミングで参加者に送信し、参加者は作業中にマインド・ワンダリングをしていたか、していた場合どのようなことを考え、どのような感情が生じたかを回答する。 ```` ``` このデータ収集方法として、最も適切なものを1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 5
## 正答
5
## この問題のポイント
この問題では、日常生活の中でランダムなタイミングに回答を求める**経験サンプリング法**が問われています。
キーワードは、「日常場面」「ランダムなタイミング」「その時点の思考や感情を回答」です。
## 解説
**経験サンプリング法**は、参加者の日常生活の中で、一定またはランダムなタイミングに通知を送り、その時点での経験、行動、思考、感情などを記録してもらう方法です。
本問では、9時から21時の間に、SNSを使って1日8通のメッセージをランダムなタイミングで送信しています。そして参加者は、その時点でマインド・ワンダリングをしていたか、どのようなことを考えていたか、どのような感情が生じたかを回答します。
これは、過去をまとめて思い出してもらう方法ではなく、日常生活中のその時点の経験を繰り返し測定する方法です。したがって、経験サンプリング法が最も適切です。
マインド・ワンダリングのように、その瞬間の思考内容や感情が重要な現象では、後からまとめて思い出すより、その場で回答を得る方が記憶の歪みを減らしやすくなります。
> 研究法のポイント
> 経験サンプリング法は、日常生活の中で、その時点の経験を繰り返し測定します。通知、ランダム時点、現在の状態の記録が手がかりです。
## 選択肢の確認
1.回顧法
判定:適切とはいえない。
回顧法は、過去の出来事や経験を思い出して報告してもらう方法です。本問では、ランダムなタイミングでその時点の経験を回答しているため、経験サンプリング法が適切です。
2.行動目録法
判定:適切とはいえない。
行動目録法は、特定の行動項目の有無や頻度をリストに基づいて記録する方法です。本問は、日常生活中にランダム通知を送り、その瞬間の思考や感情を測定しているため、経験サンプリング法が適切です。
3.場面想定法
判定:適切とはいえない。
場面想定法は、仮想的な場面を提示し、その場面での考えや行動を回答してもらう方法です。本問は仮想場面ではなく、実際の日常場面で回答を得ています。
4.場面見本法
判定:適切とはいえない。
場面見本法は、特定の場面や時間を抽出して観察する方法として理解されます。本問では、参加者自身が日常生活の中で通知時点の経験を回答しており、経験サンプリング法が最も適切です。
5.経験サンプリング法
判定:最も適切。
日常生活の中でランダムなタイミングに通知を送り、その時点の思考、感情、行動などを報告してもらう方法です。問題文のデータ収集方法に合致します。
## 覚えるポイント
* **経験サンプリング法**は、日常生活中のその時点の経験を繰り返し測定します。
* ランダム通知、現在の状態の回答、思考や感情の記録が手がかりです。
* 回顧法は、後から過去を思い出して回答する方法です。