9AM35|第9回 公認心理師国家試験 過去問
ベンゾジアゼピン系抗不安薬を服用している高齢者の介護において、注意すべき有害事象を 1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、高齢者がベンゾジアゼピン系抗不安薬を服用している場合に注意すべき有害事象が問われています。
高齢者では、眠気、ふらつき、筋弛緩、認知機能への影響などから、転倒リスクが高まることが重要です。
解説
ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、不安や緊張を和らげたり、睡眠を助けたりする目的で使われることがあります。
一方で、鎮静、眠気、注意力低下、ふらつき、筋弛緩、記憶への影響などが起こることがあります。高齢者では薬の影響を受けやすく、夜間のトイレ移動や立ち上がり時に転倒する危険が高まります。
転倒は、骨折、頭部外傷、寝たきり、生活機能低下につながることがあるため、介護や医療の場面では特に注意が必要です。
多職種連携での注意点
公認心理師は薬を処方しませんが、面接や観察で眠気、ふらつき、転倒歴、認知機能の変化に気づいた場合、医師、看護師、薬剤師、介護職と情報共有することが重要です。
薬剤の中止や変更は医師の判断が必要です。支援者は、本人が自己判断で服薬を中断しないように配慮しながら、安全面の確認を行います。
選択肢の確認
1.黄疸
判定:誤り。
黄疸は、皮膚や白目が黄色くなる状態で、肝胆道系の疾患や溶血などに関連します。薬剤によって肝機能障害が問題になることはありますが、ベンゾジアゼピン系抗不安薬を服用する高齢者の介護で最も注意すべき典型的な有害事象としては転倒です。
2.振戦
判定:誤り。
振戦は、手などがふるえる症状です。薬剤、神経疾患、アルコール離脱などでみられることがあります。ベンゾジアゼピン系薬剤では、むしろ鎮静やふらつきによる転倒リスクが重要です。
3.転倒
判定:正しい。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、眠気、注意力低下、ふらつき、筋弛緩を生じることがあり、高齢者では転倒の危険が高まります。介護場面で特に注意すべき有害事象です。
4.頻尿
判定:誤り。
頻尿は、排尿回数が増える状態です。泌尿器疾患、糖尿病、薬剤、加齢などさまざまな要因で生じます。本問のベンゾジアゼピン系抗不安薬で最も注意すべき有害事象としては転倒が適切です。
5.胃潰瘍
判定:誤り。
胃潰瘍は、胃粘膜が損傷される疾患で、非ステロイド性抗炎症薬、ピロリ菌、ストレスなどが関係します。ベンゾジアゼピン系抗不安薬の高齢者介護で最も注意すべき有害事象ではありません。
覚えるポイント
- ベンゾジアゼピン系薬剤では、眠気、ふらつき、筋弛緩に注意します。
- 高齢者では、転倒が重大な有害事象になります。
- 転倒は骨折や生活機能低下につながるため、介護場面で重要です。
- 薬剤に関する判断は医師や薬剤師と連携します。