9AM44第9回 公認心理師国家試験 過去問

心理学基礎-16 組織心理・リーダーシップ・社会的支援

経営環境の変化に適応していくための組織変革に不可欠とされる、変革型リーダーシップの構成要素に該当しないものを 1 つ選べ。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、産業・組織心理学における変革型リーダーシップの構成要素が問われています。

変革型リーダーシップは、組織変革や環境変化への適応に向けて、フォロワーの価値観、意欲、成長を引き出すリーダーシップです。

解説

変革型リーダーシップでは、リーダーが単に命令や報酬で人を動かすのではなく、組織のビジョンを示し、メンバーの意欲や創造性を引き出します。

代表的な構成要素には、次のようなものがあります。

  • カリスマ性、または理想化された影響
  • 士気を鼓舞する動機づけ
  • 知的刺激
  • 個別配慮性

知的刺激は、メンバーに新しい視点で考えることを促す関わりです。個別配慮性は、メンバー一人ひとりの成長やニーズに配慮することです。士気を鼓舞する動機づけは、魅力的な目標やビジョンによって意欲を高めることです。

本問は「該当しないもの」を選ぶ問題です。選択肢5の「フォロワーとの資源の交換」は、報酬や見返りを交換する交換型リーダーシップに近い考え方であり、変革型リーダーシップの構成要素ではありません。

ひっかけポイント
変革型リーダーシップは「変化、ビジョン、成長、創造性」。交換型リーダーシップは「報酬、取引、交換」と整理します。

公認心理師が産業領域で関わる場合、組織変革によるストレス、上司部下関係、職場風土、心理的安全性などにも注目します。

選択肢の確認

1.知的刺激
判定:該当する。
知的刺激は、メンバーに既存の考え方を見直し、新しい視点や創造的な解決を促す関わりです。変革型リーダーシップの構成要素です。

2.カリスマ性
判定:該当する。
カリスマ性は、リーダーが信頼や尊敬を集め、フォロワーに理想や価値を示す働きです。変革型リーダーシップの構成要素として扱われます。

3.個別配慮性
判定:該当する。
個別配慮性は、メンバー一人ひとりの能力、課題、成長、ニーズに応じて支援することです。変革型リーダーシップの構成要素です。

4.士気を鼓舞する動機づけ
判定:該当する。
士気を鼓舞する動機づけは、魅力的な目標やビジョンを示し、メンバーの意欲を高める働きです。変革型リーダーシップに含まれます。

5.フォロワーとの資源の交換
判定:正答。該当しない。
フォロワーとの資源の交換は、報酬や利益と行動を交換する交換型リーダーシップに近い考え方です。変革型リーダーシップの構成要素ではないため、本問の正答です。

覚えるポイント

  • 変革型リーダーシップは、ビジョン、成長、創造性、意欲を重視します。
  • 構成要素は、カリスマ性、士気を鼓舞する動機づけ、知的刺激、個別配慮性です。
  • 交換や報酬によって行動を引き出す考え方は、交換型リーダーシップに近いです。
  • この問題では「該当しないもの」を選ぶため、選択肢5が正答です。

関連問題

9AM439AM45
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)