9AM52|第9回 公認心理師国家試験 過去問
生徒指導提要(令和 4 年改訂、文部科学省)が示す、いじめ対応の重層的支援構造のうち、自校のいじめに関する基本方針の理解を深めるための、道徳科や学級・ホームルーム活動等における取組に該当するものを 1 つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、生徒指導提要におけるいじめ対応の重層的支援構造が問われています。
「自校のいじめに関する基本方針の理解を深める」「道徳科や学級・ホームルーム活動等における取組」という表現から、いじめが起こる前に学級全体・学校全体へ働きかける課題未然防止教育を選びます。
解説
生徒指導提要では、生徒指導を重層的な支援構造として整理しています。いじめ対応でも、問題が起きてから対応するだけでなく、日常的な発達支援、未然防止、早期発見、困難課題への対応を組み合わせて考えます。
課題未然防止教育は、特定の課題が深刻化する前に、児童生徒がその課題を理解し、望ましい行動を選べるようにする教育的取組です。
本問のように、道徳科や学級・ホームルーム活動などで、自校のいじめ防止基本方針の理解を深める取組は、いじめの未然防止に向けた教育です。そのため、課題未然防止教育に該当します。
教育領域での注意点
いじめ対応では、被害児童生徒の安全確保を最優先にしつつ、学校全体で未然防止、早期発見、組織的対応を行うことが重要です。
公認心理師やスクールカウンセラーは、児童生徒本人の支援だけでなく、教職員、保護者、管理職、関係機関と連携し、学校全体の支援体制を考える視点が求められます。
選択肢の確認
1.課題早期発見対応
判定:誤り。
課題早期発見対応は、いじめなどの課題の兆候を早く見つけ、早期に対応する取組です。アンケート、面談、観察、相談体制の整備などが関係します。本問のように、道徳科や学級・ホームルーム活動で基本方針の理解を深める取組は、発生前の教育的予防である課題未然防止教育に当たります。
2.課題未然防止教育
判定:正しい。
課題未然防止教育は、いじめなどの課題が起こる前に、児童生徒が理解を深め、適切な行動を選べるようにする教育的取組です。自校のいじめに関する基本方針の理解を深める道徳科や学級・ホームルーム活動等の取組は、これに該当します。
3.発達支持的生徒指導
判定:誤り。
発達支持的生徒指導は、全ての児童生徒の発達を支える日常的な生徒指導です。自己理解、他者理解、人間関係形成、社会性の育成などを広く支えます。本問は、いじめという特定課題に対する未然防止教育を問うているため、課題未然防止教育が適切です。
4.困難課題対応的生徒指導
判定:誤り。
困難課題対応的生徒指導は、深刻化した課題や複雑な背景をもつ事案に対して、組織的・専門的に対応する支援です。いじめ重大事態や複合的な困難への対応などが該当します。本問の活動は、問題が深刻化した後の対応ではありません。
覚えるポイント
- いじめの基本方針を学び、未然防止につなげる取組は課題未然防止教育です。
- 課題早期発見対応は、兆候を見つけて早く対応する取組です。
- 困難課題対応的生徒指導は、深刻化・複雑化した事案への対応です。
- 発達支持的生徒指導は、全ての児童生徒の発達を支える日常的な生徒指導です。