9PM126|第9回 公認心理師国家試験 過去問
認知機能が階段状に低下し、早期から神経学的症状や遂行機能障害を伴うことが多い認知症として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、認知症の病型ごとの特徴が問われています。
階段状の認知機能低下、早期からの神経学的症状、遂行機能障害というキーワードから、最も適切なのは血管性認知症です。
解説
血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害に関連して生じる認知症です。障害される脳部位によって症状が異なり、記憶障害よりも注意障害、遂行機能障害、処理速度の低下が目立つことがあります。
特徴として、脳血管イベントを契機に認知機能が急に悪化し、その後しばらく安定し、再び悪化するという階段状の経過が見られることがあります。また、片麻痺、歩行障害、構音障害、嚥下障害、感覚障害などの神経学的症状を伴うこともあります。
公認心理師としては、認知症の種類を単に暗記するだけでなく、認知機能、生活機能、家族の介護負担、医療連携、リハビリテーション、心理的支援を含めて理解することが重要です。
ひっかけポイント
認知症の鑑別では、「階段状低下」は血管性認知症、「幻視とパーキンソニズム」はレヴィ小体型認知症、「人格変化や脱抑制」は前頭側頭型認知症、「緩徐進行の記憶障害」はアルツハイマー型認知症と整理します。
選択肢の確認
1.血管性認知症
判定:最も適切。
血管性認知症では、脳血管障害に関連して認知機能が階段状に低下することがあります。早期から神経学的症状や遂行機能障害が目立つことも多く、問題文の特徴に最も合っています。
2.前頭側頭型認知症
判定:適切とはいえない。
前頭側頭型認知症では、初期から人格変化、脱抑制、常同行動、社会的行動の変化、言語障害などが目立つことがあります。階段状の認知機能低下や神経学的症状を主な特徴とする説明ではありません。
3.レヴィ小体型認知症
判定:適切とはいえない。
レヴィ小体型認知症では、認知機能の変動、幻視、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害などが特徴です。階段状の低下を主な特徴とする認知症ではありません。
4.アルツハイマー型認知症
判定:適切とはいえない。
アルツハイマー型認知症では、近時記憶障害から始まり、緩徐に進行することが典型的です。階段状の低下や早期からの神経学的症状が中心となるわけではありません。
覚えるポイント
- 血管性認知症は、階段状の認知機能低下がキーワードです。
- 早期からの神経学的症状や遂行機能障害も、血管性認知症で重要です。
- 前頭側頭型認知症は、人格変化、脱抑制、常同行動、言語障害を押さえます。
- レヴィ小体型認知症は、幻視、認知機能の変動、パーキンソニズムを押さえます。
- アルツハイマー型認知症は、緩徐進行の近時記憶障害を押さえます。