9PM78第9回 公認心理師国家試験 過去問

公認心理師の職責・倫理-03 説明と同意・アセント・意思決定支援

患者や家族と医療者の間で、治療方針や価値観の違いがある場合、中立的な第三者が介入し、対話を通して相互理解と合意形成を支援する方法として、最も適切なものを 1 つ選べ。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、患者・家族と医療者の間で意見や価値観が対立したときに、中立的な第三者が対話を支援する方法を問うています。

治療方針をめぐる対立、価値観の違い、相互理解、合意形成というキーワードから、メディエーションを選びます。

解説

メディエーションは、対立や葛藤がある当事者間に中立的な第三者が入り、対話を促進し、相互理解と合意形成を支援する方法です。

医療現場では、患者や家族と医療者の間で、治療方針、延命治療、退院先、本人の意思、家族の希望、医療的判断などが食い違うことがあります。

このとき、第三者はどちらか一方の味方になるのではなく、双方の考えや感情、価値観を整理し、対話が成立するように支援します。目的は、相手を説得して従わせることではなく、互いの理解を深め、納得可能な合意を探ることです。

公認心理師としての注意点
医療領域では、本人の意思、家族の思い、医療者の専門的判断が食い違うことがあります。支援者は中立性、説明と同意、意思決定支援、多職種連携を意識します。

似た用語として、コオペレーション、コラボレーション、コンサルテーション、ファシリテーションがありますが、本問の「中立的な第三者」「対話」「合意形成」に最も合うのはメディエーションです。

選択肢の確認

1.コオペレーション
判定:誤り。
コオペレーションは、協力や協同を意味します。関係者が協力して目標に向かうことを表しますが、中立的な第三者が葛藤場面に介入して合意形成を支援する方法としては、メディエーションが適切です。

2.コラボレーション
判定:誤り。
コラボレーションは、異なる専門職や立場の人が協働して課題に取り組むことを指します。多職種連携で重要な概念ですが、対立する当事者間に第三者が入って調整する方法そのものではありません。

3.メディエーション
判定:最も適切。
メディエーションは、当事者間に中立的な第三者が入り、対話を通して相互理解と合意形成を支援する方法です。本問の説明に合致します。

4.コンサルテーション
判定:誤り。
コンサルテーションは、専門家が他の専門家や機関に助言を行い、支援の質を高める方法です。相談を受ける側と助言する側の関係が中心であり、当事者間の葛藤を中立的に調整するメディエーションとは異なります。

5.ファシリテーション
判定:誤り。
ファシリテーションは、会議やグループ活動が円滑に進むように促進することです。対話を進める技術としてメディエーションにも関係しますが、本問のような対立場面での合意形成支援を表す用語としてはメディエーションが最も適切です。

覚えるポイント

  • メディエーションは、中立的な第三者による葛藤調整と合意形成支援です。
  • 医療現場では、患者・家族・医療者の価値観や治療方針の違いが問題になることがあります。
  • コラボレーションは協働、コンサルテーションは専門的助言、ファシリテーションは話し合いの促進です。
  • 公認心理師は、本人の意思、説明と同意、多職種連携を踏まえて支援します。

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