36Q113第36回 社会福祉士国家試験 過去問

旧カリキュラム(第36回)専門科目相談援助の理論と方法

事例分析の対象を手段的事例と固有事例に分けたとき、手段的事例の例として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

固有事例は、その事例自体を深く理解し個別支援を改善するために扱います。手段的事例は、ある一般的な問題への洞察、知識、教育・研修上の学びを得る手段として事例を選びます。分析目的を見ます。

解説

手段的事例研究では、特定の事例そのものへの関心だけでなく、その事例を通じて、より広い問題を理解したり、他の実践にも役立つ知見を得たりすることが主目的です。本問の5は、担当地区で頻発する振り込め詐欺という地域に共通する課題について、専門職の研修・学習に用いるため事例を分析しており、個別クライエントの支援方針決定を超えた知識獲得の手段になっています。他の肢は、現に担当する特定クライエントの今後の支援、指導、良好な結果の要因、困難事例の理解を目的としており、その個別事例自体を深く検討する固有事例の性格が強いものです。したがって5が最も適切です。

選択肢の確認

  • 1.ソーシャルワーカーが担当しているクライエントの支援において、今後の方向性を考えるために、クライエントと共に事例分析をした。:適切ではありません。現在の特定クライエントの支援方針を共同で検討することが目的で、当該事例そのものを理解する固有事例です。
  • 2.新人のソーシャルワーカーが担当しているクライエントの支援過程について、指導的立場のソーシャルワーカーと一緒に、事例分析をした。:適切ではありません。担当する個別クライエントの支援過程を指導の中で検討し、当該支援を改善する固有事例としての分析です。
  • 3.ソーシャルワーカーが担当している事例で、支援結果が良好なものがあったので、その要因を明らかにするため、事例分析をした。:適切ではありません。この文脈では担当した特定事例の良好な結果とその固有の要因を理解することが直接の目的になっています。
  • 4.ソーシャルワーカーが担当している事例で、複雑な問題を抱え支援が困難なクライエントがおり、事例分析をした。:適切ではありません。現に支援困難な特定クライエントを深く理解し、個別支援に役立てる分析であり、固有事例の性格をもちます。
  • 5.ソーシャルワーカーが担当している地区で、高齢者から振り込め詐欺に関する相談が頻繁にあるため、研修を目的とした事例分析をした。:正答であり最も適切です。頻発する地域課題への一般的洞察と研修上の学びを得るため、個別事例を手段として分析しています。

覚えるポイント

固有事例=「この事例そのものを理解して支援する」、手段的事例=「広い課題への洞察・一般化・研修のためにこの事例を用いる」と目的で判別します。

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