36Q98第36回 社会福祉士国家試験 過去問

旧カリキュラム(第36回)専門科目相談援助の理論と方法

ソーシャルワーク実践におけるシステム理論の考え方に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

システム理論は、要素を孤立させず相互依存する全体として捉え、直線的な原因―結果ではなく循環的な影響関係を見ます。フィードバック、等結果性、全体性、ターゲットシステムと行動システムの区別が鍵です。

解説

システムは複数の要素が相互に影響し合う全体であり、外部との情報や資源のやり取り、その結果が再び入力となるフィードバックによって状態を変えたり安定させたりします。正のフィードバックは変化を増幅し、負のフィードバックはずれを抑えて安定を保つ方向に働くため、3が適切です。開放システムには、異なる初期条件や経路から同じ最終状態に達し得る等結果性があります。また、家族の問題は個人だけに還元せず、成員間や環境との循環的相互作用を捉えます。ピンカスとミナハンのモデルで協働する人々は行動システムで、変化が必要な対象がターゲットシステムです。

選択肢の確認

  • 1.ピンカス(Pincus, A.)とミナハン(Minahan, A.)の実践モデルにおけるターゲットシステムは、目標達成のために、ソーシャルワーカーと協力していく人々を指す。:誤り。ワーカーと協力して働く人々は行動システムであり、ターゲットシステムは目標達成のため変化が必要な人や組織を指します。
  • 2.開放システムの変容の最終状態は、初期条件によって一義的に決定される。:誤り。開放システムには異なる初期条件や過程から同一の最終状態へ到達し得る等結果性があり、一義的には決まりません。
  • 3.システムには、他の要素から正負のフィードバックを受けることで、自己を変化・維持させようとする仕組みがある。:正しい。正のフィードバックは変化を促進し、負のフィードバックはずれを修正するなど、システムの変化と維持に働きます。
  • 4.クライエントの生活上の問題に関し、問題を生じさせている原因と結果の因果関係に着目する。:誤り。システム理論では単線的な原因と結果へ還元せず、各要素が互いに影響を返す循環的因果関係に着目します。
  • 5.家族の問題に対して、課題を個々の家族員の次元で捉え、個々人に焦点を当てたサービスを提供する。:誤り。家族を相互依存する一つのシステムとして捉え、家族員間の関係や家族と環境との相互作用を含めて支援します。

覚えるポイント

システム理論は「全体性・相互依存・循環的因果・フィードバック・等結果性」。協働者=行動システム、変化対象=ターゲットシステムです。

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