36Q94|第36回 社会福祉士国家試験 過去問
障害者の自立生活運動に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
2つ選択
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正解: 2・4
正答
2、4
この問題のポイント
自立生活運動のいう自立は、介助を受けず何でも一人ですることではなく、必要な支援を使いながら生活のあり方を当事者自身が選び、決定することです。ピアカウンセリングと自己決定権がその中核にあると押さえます。
解説
自立生活運動は、施設や専門職が安全・保護を理由に生活を管理するあり方を問い直し、障害当事者が地域で自らの暮らしを選択し、その結果にも主体として向き合うことを求めてきました。ここでいう自立は身辺動作の自力遂行ではなく、介助者などの支援を利用しても、誰とどこでどのように暮らすかを本人が決めるという自己決定を中心とします。また、同じ立場の当事者が対等に経験や情報を分かち合うピアカウンセリングは、自己信頼とエンパワメントを支える重要な実践です。したがって、適切なのは2と4です。
選択肢の確認
- 1.当事者が人の手を借りずに、可能な限り自分のことは自分ですることを提起している。:誤り。自立生活運動は介助を使うことと自立を両立させ、身辺自立ではなく生活上の選択と自己決定を重視します。
- 2.ピアカウンセリングを重視している。:正しい。同じ障害をもつ仲間が対等な立場で聴き合い、経験や情報を共有して自己決定する力を支える活動だからです。
- 3.施設において、管理的な保護のもとでの生活ができることを支持している。:誤り。施設による管理的保護から地域での主体的な暮らしへ移ることが、自立生活運動の歴史的な主張だからです。
- 4.当事者の自己決定権の行使を提起している。:正しい。必要な介助を受けながらも、生活の場所、方法、支援者などを当事者自身が選ぶ権利を中心に据えます。
- 5.危険に挑む選択に対して、指導し、抑止することを重視している。:誤り。安全のみを理由に専門職が本人の選択を一律に抑止するのではなく、必要な情報と支援の下で本人の選択を尊重します。
覚えるポイント
自立生活運動の自立は「介助不要」ではなく「支援を使って自己決定すること」。ピアカウンセリング、地域生活、自己決定を一組で覚えます。