35AM31|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問
MRI について誤っているのはどれか。 a.炭素原子の空間分布を画像化する。 b.超電導電磁石には液化ヘリウムが用いられる。 c.静磁場強度が高いほど画質は向上する。 d.画像化には傾斜磁場が必要である。 e.石灰化病変の描出に適している。
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正解: 2
正答
2
公式正答は 2 です。正答内容は a、e です。
この問題のポイント
臨床MRIは主に水素原子核の信号を利用し、傾斜磁場で位置情報を付与します。高い静磁場はSNRを高める余地がありますが、画質を無条件に保証するわけではありません。石灰化の評価は一般にCTが得意です。
解説
各記述は、a炭素原子の空間分布:×、b液化ヘリウム:○、c高静磁場ほど画質向上:国家試験上の一般則として○、d傾斜磁場:○、e石灰化描出:×です。通常の臨床MRIは体内に豊富な水素原子核の核磁気共鳴信号を用い、傾斜磁場による周波数・位相の位置符号化で画像を作ります。
高い静磁場では一般にSNRが向上し、その余裕を空間分解能や撮像時間へ配分できます。ただし、SAR、磁化率・化学シフトアーチファクト、B₀/B₁不均一などの制約があり、同じ条件なら常に全ての画質指標が向上するという意味ではありません。石灰化はMRIで低信号・信号欠損となることが多く、一般的な描出・定量はCTが適します。
各肢の最終判定は、a:誤り、b:正しい、c:正しい、d:正しい、e:誤りです。
選択肢の確認
選択肢1:a、b
正答ではありません。 aは誤りですが、bは超電導磁石の冷却に液化ヘリウムを用いる代表的構成で正しいため、誤り2項目の組合せではありません。
選択肢2:a、e
正答です。 通常MRIは炭素ではなく主に水素原子核を画像化し、石灰化描出の一般的第一選択はCTです。
選択肢3:b、c
正答ではありません。 bは正しく、cも高磁場によるSNR向上を画質改善へ利用できるという本問の一般則では正しい記述です。
選択肢4:c、d
正答ではありません。 cは本問の一般則で正しく、dの傾斜磁場も空間的位置符号化に必要です。
選択肢5:d、e
正答ではありません。 eは誤りですが、dは正しいため、誤り2項目の組合せにはなりません。
覚えるポイント
- 通常MRIは主に水素原子核、位置情報は傾斜磁場で得ます。
- 高磁場はSNR向上の余地を与えますが、SARやアーチファクトの制約があります。
- 石灰化は一般にMRIよりCTで評価しやすい所見です。
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