35PM65|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問
加温加湿器と人工鼻に関して正しいのはどれか。 a.人工鼻では死腔が減少する。 b.加温加湿器と人工鼻の併用により十分な加湿が可能となる。 c.人工鼻の方が気道粘膜熱傷のリスクが少ない。 d.気道分泌の多い患者では加温加湿器を選択する。 e.ヒータワイヤを持たない加温加湿器では回路内に結露を生じやすい。
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正解: 5
正答
5
公式正答は 5 です。正答内容は c、d、e です。
この問題のポイント
人工鼻(HME)は呼気の熱と水分を保持して次の吸気へ返す受動加温加湿器です。死腔と抵抗を増やし、分泌物が多いと閉塞しやすいため、その場合は能動型の加温加湿器を選びます。
解説
人工鼻は呼気中の熱・水分をフィルタ材へ一時的に保持し、次の吸気へ戻します。電気ヒータで加熱する装置ではありませんが、受動的な加温加湿機能を持ちます。装置自体の容積が回路死腔へ加わり、分泌物で目詰まりすると抵抗上昇・換気不良を来すため、分泌物が多い患者では能動型の加温加湿器が適します。
人工鼻と加温加湿器のルーチン併用は、過剰な水分で人工鼻が閉塞し、抵抗上昇や換気障害を招くリスクがあるため原則として避けます。人工鼻は加熱水槽による過熱がないため、気道粘膜熱傷リスクは能動型より低いと比較できます。加温加湿器で回路内ヒータワイヤがないと、患者側へ向かうガスが冷えて凝結水を生じやすくなります。
各肢の最終判定は、a:誤り、b:誤り、c:正しい、d:正しい、e:正しいです。
選択肢の確認
選択肢1:a、b、c
正答ではありません。 cは正しい一方、aは人工鼻が死腔を増やすため誤りです。bもルーチン併用は人工鼻の水分過多・閉塞リスクを高めるため不適切です。
選択肢2:a、b、e
正答ではありません。 eはヒータワイヤなしで結露しやすいという正しい記述ですが、aは死腔、bは過剰加湿・閉塞リスクの点で誤りです。
選択肢3:a、d、e
正答ではありません。 dとeは正しいものの、aは逆です。人工鼻の内部容積が回路へ加わるため、死腔は減少せず増加します。
選択肢4:b、c、d
正答ではありません。 cとdは正しい一方、bのルーチン併用は水分で人工鼻が閉塞して抵抗が上がるリスクがあるため、原則として避けます。
選択肢5:c、d、e
正答です。 人工鼻は加熱水槽による熱傷リスクが低く、分泌物が多い患者には加温加湿器が適し、ヒータワイヤなしの回路では冷却により結露しやすくなります。
覚えるポイント
- 人工鼻は呼気の熱・水分を再利用する受動加温加湿器で、死腔と抵抗を増やす。
- 分泌物が多い場合は人工鼻閉塞を避け、能動型加温加湿器を選ぶ。
- 加温加湿器と人工鼻のルーチン併用は過剰水分・閉塞リスクのため原則避ける。
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