35PM66|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第35回

COPD 患者の在宅 NPPV について正しいのはどれか。 a.日中は NPPV で、夜間は酸素吸入療法を用いることが多い。 b.TPPV に比べて患者への侵襲は大きい。 c.換気補助による呼吸筋の負担を軽減できる。 d.TPPV よりも使用頻度が高くなっている。 e.排痰の多い症例でも安全に使用できる。

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正解: 4

正答

4

公式正答は 4 です。正答内容は c、d です。

この問題のポイント

在宅NPPVはマスクインターフェースで換気を補助し、呼吸筋負荷を軽減します。慢性高CO₂血症などでは睡眠時・夜間を中心に使用することが多く、気管切開下陽圧換気(TPPV)より非侵襲的です。

解説

適応を満たすCOPD患者の在宅NPPVは、睡眠中に増悪しやすい低換気を補正するため夜間中心に用いることが多く、必要に応じて日中も使用します。長期酸素療法(LTOT)の適応があれば夜間も酸素を継続し、NPPV回路へ酸素を併用する場合もあります。「日中NPPV、夜間は酸素だけ」と固定するaが誤りであって、夜間酸素療法が少ないという意味ではありません。

NPPVは気管挿管・気管切開をせずマスクで行うため、TPPVより一般に侵襲が小さく、在宅での使用頻度も高くなっています。圧支持等で一回換気量と肺胞換気を補い、呼吸仕事量・呼吸筋負荷を減らせます。一方、多量の分泌物、排痰力低下、気道防御不良は分泌物貯留・誤嚥・換気不良リスクとなるため、「安全に使用できる」と一律にはいえません。

各肢の最終判定は、a:誤り、b:誤り、c:正しい、d:正しい、e:誤りです。

選択肢の確認

選択肢1:a、b

正答ではありません。 aは夜間中心のNPPVや酸素併用を無視した固定的な使い分けで、bもNPPVをTPPVより侵襲的としているため誤りです。

選択肢2:a、e

正答ではありません。 aはNPPVの使用時間帯を逆に固定し、eは排痰の多い患者で分泌物貯留や気道管理のリスクを無視しています。

選択肢3:b、c

正答ではありません。 cの呼吸筋負荷軽減は正しい一方、bは誤りです。マスクを用いるNPPVは気管切開下TPPVより一般に侵襲が小さい方法です。

選択肢4:c、d

正答です。 換気補助で呼吸仕事量・呼吸筋負担を軽減でき、気管切開を要するTPPVより在宅で広く用いられる組合せです。

選択肢5:d、e

正答ではありません。 dは正しいですが、eは誤りです。分泌物が多く十分に排痰できない場合、NPPVの安全性・有効性が低下します。

覚えるポイント

  • COPD在宅NPPVは夜間・睡眠時中心が多く、LTOT酸素を併用し得る。
  • NPPVはTPPVより非侵襲的で、換気補助により呼吸筋負荷を減らす。
  • 多量分泌物・排痰不良・気道防御不良ではNPPVを慎重に判断する。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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