35PM87|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問
生体の光特性について正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
公式正答は 4 です。正答内容は メラニンは可視光より紫外線の吸収が大きい。 です。
この問題のポイント
生体吸光団の吸収は波長域によって変わります。メラニンは概して短波長側ほど吸収が大きく、UVを強く吸収します。水は可視域より赤外域で吸収が大きく、赤外線は非電離放射線です。
解説
メラニンの吸収スペクトルは紫外域から可視域に広がり、一般に波長が短いほど吸収が大きいため、紫外線から皮膚を防御する役割があります。したがって選択肢4が正しい記述です。
UVCはDNA塩基へ強く吸収され、直接的な光化学損傷を起こしやすい一方、UVAはより深部へ到達し、活性酸素種を介する間接損傷などを起こします。「UVAの方がUVCよりDNA損傷を起こしやすい」という一般化は不適切です。遠赤外線は光子エネルギーが電離に足りない非電離放射線で、主な生体作用は水などへの吸収による熱作用です。水の吸収は可視域では小さく、赤外域の特定の吸収帯で大きくなります。デオキシヘモグロビンの吸収も波長依存ですが、可視域で大きく、近赤外域では相対的に低くなるため選択肢5は逆です。
選択肢の確認
選択肢1:UVA は UVC より DNA の損傷を引き起こしやすい。
正答ではありません。 UVCはDNAへ強く吸収され直接的光化学損傷を起こしやすく、UVAは主に活性酸素種を介する間接損傷などを起こします。単純な強弱関係が逆です。
選択肢2:遠赤外光の生体作用は電離作用である。
正答ではありません。 遠赤外線は非電離放射線で、分子振動や回転を励起して熱作用を生じます。原子・分子を電離させる光子エネルギーではありません。
選択肢3:水は赤外光より可視光の吸収が大きい。
正答ではありません。 水は可視域では比較的透過性が高く、赤外域の吸収帯で強く吸収します。「可視光の方が大きい」という比較は逆です。
選択肢4:メラニンは可視光より紫外線の吸収が大きい。
正答です。 メラニンは広い波長域を吸収しますが、概して短波長側ほど吸収が大きく、UVを吸収して細胞への到達を減らします。
選択肢5:デオキシヘモグロビンは可視光より近赤外光の吸収が大きい。
正答ではありません。 デオキシヘモグロビンの吸収は可視域で大きく、近赤外域では相対的に低下します。吸収は波長ごとに異なるため、特定の色だけへ過度に単純化しません。
覚えるポイント
- メラニンは概して短波長ほど吸収が大きく、紫外線防御に関与する。
- 水は可視域より赤外域で強い吸収帯を持ち、赤外線の主作用は熱。
- ヘモグロビン吸収は波長・酸素化状態で変わり、パルスオキシメトリ等へ利用される。
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