36PM87|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
生体の光特性について正しいのはどれか。 a.メラニンは紫外光よりも可視光の吸収が大きい。 b.脂質はタンパク質に比べ紫外光の吸収が大きい。 c.水は可視光よりも赤外光の吸収が大きい。 d.核酸は可視光よりも紫外光の吸収が大きい。 e.ヘモグロビンは赤外光よりも可視光の吸収が大きい。
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正解: 5
正答
5
公式正答は 5 です。正答内容は c、d、e です。
この問題のポイント
生体分子による光吸収は波長によって異なります。メラニンとタンパク質は紫外域、水は赤外域、核酸は約260 nmの紫外域、ヘモグロビンは可視域に特徴的な吸収を示すことから各記述を比較します。
解説
メラニンは広い波長域を吸収しますが、概して波長が短いほど吸収が大きく、紫外域の吸収は可視域より大きいためaは誤りです。タンパク質は芳香族アミノ酸などにより紫外域に吸収を持ち、一般的な比較では脂質より紫外光の吸収が大きいためbも誤りです。
水は可視域での吸収が比較的小さい一方、赤外域に強い吸収帯を持つためcは正しい記述です。核酸塩基は約260 nmの紫外光を強く吸収するためdも正しく、ヘモグロビンは赤外域と比べて可視域に強い特徴的吸収帯を持つためeも正しい記述です。したがって、正しい組合せはc、d、eです。
各肢の最終判定は、a:誤り、b:誤り、c:正しい、d:正しい、e:正しいです。
選択肢の確認
選択肢1:a、b、c
正答ではありません。 cは水の赤外域吸収を述べた正しい記述ですが、メラニンは紫外域の方が可視域より吸収が大きく、タンパク質の紫外吸収も脂質より一般に大きいため、aとbが誤りです。
選択肢2:a、b、e
正答ではありません。 eはヘモグロビンの可視域吸収を述べた正しい記述ですが、aはメラニンの波長依存性を逆にし、bは脂質とタンパク質の紫外吸収の大小を逆にしています。
選択肢3:a、d、e
正答ではありません。 dの核酸は約260 nmの紫外域、eのヘモグロビンは可視域に強い吸収を持つので正しい一方、aはメラニンの吸収が短波長側ほど大きいことと反対です。
選択肢4:b、c、d
正答ではありません。 cの水とdの核酸についての比較は正しい一方、bは誤りです。一般にタンパク質は芳香族アミノ酸などによる紫外吸収を持ち、脂質より吸収が大きくなります。
選択肢5:c、d、e
正答です。 水は可視域より赤外域、核酸は可視域より紫外域、ヘモグロビンは赤外域より可視域でそれぞれ吸収が大きいため、c、d、eの組合せが正解です。
覚えるポイント
- メラニンは概して短波長側ほど吸収が大きく、紫外域の吸収は可視域より大きいと整理します。
- 水は赤外域、核酸は約260 nmの紫外域、ヘモグロビンは可視域に特徴的吸収を持ちます。
- タンパク質の紫外吸収は、一般的な比較では脂質より大きくなります。
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