36AM22|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
麻酔中のカプノメータによるモニタリングで検出できないのはどれか。
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正解: 3
正答
3
公式正答は 3 です。正答内容は 不整脈 です。
この問題のポイント
カプノメータは呼気CO₂濃度・分圧と波形を測り、換気、気道・回路、肺血流の変化を監視します。不整脈でETCO₂が変化することはあっても、心電図のリズム型を直接診断できません。
解説
呼吸回路が脱離すると肺からの呼気検体が得られず、カプノグラムが急に消失または著減します。食道挿管では胃内CO₂などにより一過性波形が出ることはあっても、持続する規則的な呼気CO₂波形が得られません。低換気ではCO₂排出が不足し、一般にPaCO₂・ETCO₂が上昇して波形間隔等も変化します。
急性肺塞栓では肺血流が減少し、肺胞死腔が増えてETCO₂が急低下し得ます。これは肺塞栓を示唆する変化ですが非特異的で、カプノグラフィ単独で確定診断はできません。不整脈も一回拍出量・肺血流の変動を介してETCO₂波形や値を変え得ますが、その変化から心房細動、期外収縮、房室ブロックなどのリズム種類を直接判定できないため、公式正答は不整脈です。リズム監視にはECGを用います。
選択肢の確認
選択肢1:呼吸回路脱離
正答ではありません。 回路脱離では呼気ガスがカプノメータへ届かず、CO₂波形の突然の消失・著減として検知できます。患者・回路を直ちに確認します。
選択肢2:食道挿管
正答ではありません。 胃内ガスによる一過性CO₂はあり得ますが、食道内留置では持続的な呼気CO₂波形が得られず、気管挿管との鑑別に有用です。
選択肢3:不整脈
正答です。 循環変動に伴うETCO₂変化はあり得ても、カプノグラムだけで不整脈のリズム型を直接診断できません。ECG 監視が必要です。
選択肢4:肺塞栓症
正答ではありません。 肺血流低下と死腔増加でETCO₂が急低下し、肺塞栓を示唆し得ます。ただし非特異的で単独確定診断はできません。
選択肢5:低換気
正答ではありません。 肺胞換気量が低下するとCO₂排出が減り、ETCO₂上昇などの変化として監視できます。原因評価には血液ガス等も併用します。
覚えるポイント
- カプノグラフィは換気だけでなく気道・回路・肺血流変化も反映する。
- 肺塞栓でETCO₂低下は示唆所見だが非特異的で確定診断ではない。
- 不整脈のリズム診断はECG、カプノメータは循環影響を間接反映するだけ。
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