37AM76|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
血液浄化療法血液透析・HDFダイアライザ・透析条件・抗凝固・補充液
半透膜を介した拡散分離操作はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、血液浄化療法で重要な分離原理が問われています。
半透膜を介して、濃度差によって物質が移動する操作は透析です。
解説
透析は、半透膜を介して血液と透析液を接触させ、物質の濃度差を利用して溶質を移動させる分離操作です。
血液透析では、血液中に多い尿素、クレアチニン、カリウム、リンなどが、透析液側へ拡散します。一方、透析液中の重炭酸などは血液側へ移動し、酸塩基平衡の補正に役立ちます。
分離操作は、何を駆動力にしているかで整理します。
- 透析:濃度差による拡散
- 限外濾過:圧力差による水分移動
- 精密濾過:膜孔径による粒子のふるい分け
- 吸着:物質を吸着材表面に結合させる
- 遠心分離:密度差を遠心力で分ける
ひっかけポイント
血液浄化では「透析」と「濾過」を混同しやすいです。透析は濃度差、濾過は圧力差で整理します。
選択肢の確認
1.誤り。
限外濾過は、半透膜を介した操作ではありますが、主な駆動力は濃度差ではなく圧力差です。水分除去、つまり除水に関係します。
2.誤り。
精密濾過は、膜の孔径によって粒子や細胞などを分離する操作です。拡散分離操作ではありません。
3.正しい。
透析は、半透膜を介して濃度差により溶質を移動させる拡散分離操作です。血液透析の基本原理です。
4.誤り。
吸着は、吸着材の表面に物質を結合させて除去する操作です。活性炭や吸着カラムなどが関係します。
5.誤り。
遠心分離は、遠心力により密度差で成分を分離する操作です。半透膜を介した拡散分離ではありません。
覚えるポイント
- 透析は、半透膜を介した拡散分離操作です。
- 透析の駆動力は濃度差です。
- 限外濾過の駆動力は圧力差です。
- 吸着は、物質を吸着材に結合させる操作です。
- 血液浄化では、拡散、濾過、吸着を分けて覚えます。