37AM78|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
腎性貧血の治療薬として用いられるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、腎性貧血の原因と治療薬が問われています。
腎性貧血は、腎臓で産生されるエリスロポエチン、EPOが不足することで起こります。そのため、治療には遺伝子組換えヒトエリスロポエチンなどの赤血球造血刺激因子が用いられます。
解説
エリスロポエチンは、赤血球の産生を促進するホルモンです。主に腎臓で産生され、骨髄に作用して赤血球の産生を促します。
慢性腎臓病や透析患者では、腎機能低下によりエリスロポエチンの産生が不足します。その結果、赤血球産生が低下し、腎性貧血を起こします。
腎性貧血の治療では、遺伝子組換えヒトエリスロポエチンなどのESA製剤を使用します。近年はHIF-PH阻害薬も用いられますが、この選択肢では遺伝子組換えヒトエリスロポエチンが最も適切です。
治療時には、ヘモグロビン値、鉄状態、血圧、血栓リスクを確認します。鉄不足があると、エリスロポエチン製剤を投与しても十分な造血反応が得られないことがあります。
血液浄化療法での注意点
透析患者の貧血管理では、ESA製剤だけでなく、鉄補充、炎症、出血、栄養状態をあわせて確認します。過度なHb上昇は血栓や高血圧のリスクにも関係します。
選択肢の確認
1.誤り。
活性型ビタミンDは、慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常や二次性副甲状腺機能亢進症の管理に用いられます。腎性貧血の主治療薬ではありません。
2.誤り。
カルシウム拮抗薬は、高血圧や狭心症などに用いられる薬です。腎性貧血の治療薬ではありません。
3.誤り。
カルシウム受容体作動薬は、二次性副甲状腺機能亢進症で副甲状腺ホルモンを抑える目的で用いられます。腎性貧血の治療薬ではありません。
4.正しい。
遺伝子組換えヒトエリスロポエチンは、腎性貧血の治療に用いられます。腎臓で不足したエリスロポエチンの作用を補い、赤血球産生を促進します。
5.誤り。
アンジオテンシン変換酵素阻害薬は、高血圧や心不全、腎保護目的で用いられます。腎性貧血の治療薬ではありません。
覚えるポイント
- 腎性貧血は、エリスロポエチン不足で起こります。
- エリスロポエチンは主に腎臓で産生されます。
- 治療には遺伝子組換えヒトエリスロポエチンなどのESA製剤を用います。
- 鉄不足があると、ESA製剤の効果が不十分になります。
- 透析患者では、Hb値、鉄状態、血圧、血栓リスクを確認します。