37PM71|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
正しいのはどれか。 a.日本の心臓移植は年間 500 例を超えている。 b.体内設置型補助人工心臓の最も多い合併症は機器の故障である。 c.体内設置型補助人工心臓が植え込まれた最多の疾患は虚血性心疾患である。 d.体内設置型補助人工心臓は心臓移植までのブリッジとして使用することが多い。 e.臓器移植法では本人の意思不明の場合、家族の承諾で臓器提供できる。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、心臓移植、補助人工心臓、臓器提供の制度が問われています。
正しい小項目は、dとeです。
- d.体内設置型補助人工心臓は心臓移植までのブリッジとして使用することが多い。
- e.臓器移植法では本人の意思不明の場合、家族の承諾で臓器提供できる。
解説
重症心不全では、薬物治療やデバイス治療で十分な効果が得られない場合、心臓移植や補助人工心臓が検討されます。
日本の心臓移植は、年間500例を超える規模ではありません。ドナー不足などの背景があり、心臓移植までの待機期間が長くなることがあります。
体内設置型補助人工心臓、VADは、重症心不全患者の循環を補助する装置です。心臓移植を待つ患者に対して、移植まで循環を維持するブリッジ・トゥ・トランスプラントとして使用されることが多いです。
体内設置型補助人工心臓の合併症としては、感染、出血、血栓塞栓症、脳血管障害、右心不全、ドライブライン関連感染などが重要です。機器の故障が最も多い合併症とはいえません。
植込み対象疾患としては、拡張型心筋症などの重症心筋症が重要で、虚血性心疾患が最多とする記述は不適切です。
臓器提供については、本人の拒否意思がない場合など、一定の条件下で本人の意思が不明でも家族の承諾により臓器提供が可能です。
臨床工学技士としての注意点
補助人工心臓管理では、ポンプ流量、回転数、電源、バッテリ、ドライブライン、抗凝固、感染、アラーム対応を確認します。在宅管理では患者・家族教育も重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1はa、bの組合せです。日本の心臓移植は年間500例を超える規模ではなく、体内設置型補助人工心臓の最も多い合併症を機器故障とするのも不適切です。
2.誤り。
選択肢2はa、eの組合せです。eは正しいですが、aが誤りです。日本の心臓移植は年間500例を超えているとはいえません。
3.誤り。
選択肢3はb、cの組合せです。どちらも不適切です。補助人工心臓の合併症では感染や出血、血栓塞栓などが重要で、対象疾患として虚血性心疾患が最多とはいえません。
4.誤り。
選択肢4はc、dの組合せです。dは正しいですが、cが不適切です。体内設置型補助人工心臓の最多疾患を虚血性心疾患とするのは不適切です。
5.正しい。
選択肢5はd、eの組合せです。体内設置型補助人工心臓は心臓移植までのブリッジとして使用されることが多く、本人の意思不明時でも家族承諾により臓器提供が可能となる場合があります。
覚えるポイント
- 体内設置型補助人工心臓は、心臓移植までのブリッジとして重要です。
- 補助人工心臓では、感染、出血、血栓塞栓、脳血管障害に注意します。
- 日本では心臓移植数は多くなく、待機期間が問題になります。
- 臓器提供では、本人の拒否意思がない場合などに家族承諾が関係します。
- VAD管理では、電源、バッテリ、アラーム、抗凝固、ドライブライン管理が重要です。