39AM20|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
人体の構造と機能血液・免疫・凝固ABO式血液型・DIC・NK/液性免疫・凝固因子
腎性貧血の経口治療薬はどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、腎性貧血の治療薬が問われています。
腎性貧血は、腎機能低下によりエリスロポエチン産生が低下して起こる貧血です。
解説
腎臓は、赤血球産生を促すエリスロポエチンを産生します。
慢性腎臓病などで腎機能が低下すると、エリスロポエチンの産生が不足します。その結果、骨髄での赤血球産生が低下し、腎性貧血が起こります。
腎性貧血の治療には、次のような薬剤が用いられます。
- 赤血球造血刺激因子製剤
- HIF-PH阻害薬
- 鉄剤
HIF-PH阻害薬は、低酸素誘導因子、HIFを安定化させ、内因性エリスロポエチン産生や鉄代謝改善を介して造血を促します。経口投与できることが特徴です。
一方、エリスロポエチン製剤は治療薬として重要ですが、一般に注射薬です。この問題では「経口治療薬」が問われています。
ひっかけポイント
腎性貧血の治療薬としてエリスロポエチンは重要ですが、「経口治療薬」と聞かれたらHIF-PH阻害薬を選びます。
選択肢の確認
1.誤り。
葉酸は葉酸欠乏性貧血に関係します。腎性貧血の経口治療薬として最も適切ではありません。
2.誤り。
ビタミン B12 は巨赤芽球性貧血などで重要です。腎性貧血の経口治療薬として選ぶものではありません。
3.誤り。
エリスロポエチンは腎性貧血の治療に関係しますが、一般に注射で投与されます。この問題では経口治療薬が問われています。
4.誤り。
コリンエステラーゼ阻害薬は、アルツハイマー型認知症などで用いられる薬剤です。腎性貧血の治療薬ではありません。
5.正しい。
HIF-PH阻害薬は経口投与可能な腎性貧血治療薬です。HIFを安定化させ、エリスロポエチン産生や鉄利用を促して造血を改善します。
覚えるポイント
- 腎性貧血はエリスロポエチン不足が主な原因です。
- エリスロポエチン製剤は重要ですが、一般に注射薬です。
- 経口治療薬としてはHIF-PH阻害薬を覚えます。
- 葉酸やビタミン B12 は別の貧血で重要です。
- 透析患者では、貧血管理、鉄代謝、炎症、出血もあわせて確認します。