39AM11|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
人体の構造と機能解剖生理筋・神経・泌尿器・消化器・内分泌
浮腫の機序で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、浮腫が起こる基本機序が問われています。
浮腫は、血管内から組織間質へ水分が移動し、間質液が過剰にたまる状態です。
主な機序は、静水圧の上昇、膠質浸透圧の低下、毛細血管透過性の亢進、リンパ還流障害、ナトリウム・水分貯留です。
解説
浮腫を考えるときは、血管内と間質の水分移動を整理します。
代表的な浮腫の原因は次の通りです。
- 静脈圧・毛細血管静水圧の上昇
- 血漿アルブミン低下による膠質浸透圧の低下
- 炎症などによる毛細血管透過性の亢進
- リンパ管閉塞によるリンパ還流障害
- 腎疾患や心不全などによるナトリウム・水分貯留
リンパ管の閉塞では、組織間液がリンパ管へ回収されにくくなります。その結果、間質液がたまり、浮腫が生じます。
ひっかけポイント
「透過性の低下」や「アルブミン濃度の上昇」は浮腫を起こしにくい方向です。浮腫は、透過性亢進やアルブミン低下で起こります。
選択肢の確認
1.正しい。
リンパ管が閉塞すると、組織間液の回収が障害されます。間質液が貯留するため、浮腫の原因になります。
2.誤り。
心拍出量の増加そのものは、典型的な浮腫の機序ではありません。心不全などで静脈圧が上昇すると浮腫が起こりますが、それは心拍出量増加ではなく、うっ血や静水圧上昇が関係します。
3.誤り。
毛細血管透過性の低下では、血管外へ水分やタンパク質が漏れにくくなります。浮腫の機序として重要なのは、毛細血管透過性の亢進です。
4.誤り。
血漿アルブミン濃度が上昇すると、血漿膠質浸透圧が保たれやすくなり、浮腫は起こりにくくなります。浮腫の原因になるのは、低アルブミン血症です。
5.誤り。
浮腫では、細胞内ナトリウム濃度の低下よりも、体内のナトリウム・水分貯留や細胞外液量の増加が重要です。
覚えるポイント
- 浮腫の原因は、静水圧上昇、膠質浸透圧低下、毛細血管透過性亢進、リンパ還流障害です。
- リンパ管閉塞は浮腫の原因になります。
- 低アルブミン血症は浮腫を起こします。
- 毛細血管透過性は「低下」ではなく「亢進」で浮腫につながります。