39AM38第39回 臨床工学技士国家試験 過去問

生体計測装置学画像・光・超音波計測Bモード・PET/CT/MRI/SPECT・内視鏡・光トポ

超音波振動子の医療応用で誤っているのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、超音波振動子の医療応用として適切でないものを選びます。

超音波は、診断だけでなく、破砕、乳化、吸引、加温などの治療にも応用されます。

この問題は「誤っているもの」を選ぶ問題です。記述として誤っている 1 が正答です。

解説

超音波振動子は、電気エネルギーを機械的振動に変換し、超音波を発生させます。

医療では、超音波の性質を利用して次のような応用が行われます。

  • 組織や結石の破砕
  • 水晶体の乳化・吸引
  • 軟部組織の切開・凝固
  • がん組織への加温
  • 画像診断
  • 洗浄や歯石除去

肝実質の破砕では、超音波吸引装置が用いられます。肝実質などの軟らかい組織を破砕・乳化し、吸引することで、血管や胆管などを比較的温存しながら処置する目的があります。

水晶体の破砕は、白内障手術で行われる超音波乳化吸引に関係します。超音波振動により混濁した水晶体を破砕・乳化し、吸引します。

尿管結石の破砕では、超音波や衝撃波などを用いた結石破砕が医療応用として扱われます。

がんへの温熱療法では、超音波エネルギーを組織に集中させ、温度上昇を利用して治療効果を狙います。高密度焦点式超音波なども関連します。

一方、歯牙の破砕は超音波振動子の一般的な医療応用としては扱いません。歯科領域では、超音波スケーラによる歯石除去などに用いられますが、歯そのものを破砕する目的ではありません。

ひっかけポイント
歯科で超音波を使うことはあります。ただし、代表的なのは歯石除去や洗浄であり、歯牙そのものの破砕ではありません。

選択肢の確認

1.正答。記述としては誤り。
超音波振動子は歯科で歯石除去などに用いられますが、歯牙そのものを破砕する医療応用としては通常扱いません。この問題では、これが誤っている記述です。

2.記述としては正しい。
肝実質の破砕には、超音波吸引装置などが用いられます。軟部組織を破砕・乳化し、吸引する医療応用です。

3.記述としては正しい。
水晶体の破砕は、白内障手術における超音波乳化吸引に関係します。超音波で水晶体を破砕・乳化して吸引します。

4.記述としては正しい。
尿管結石の破砕は、超音波や衝撃波を利用する治療応用として扱われます。結石を細かくして排出または除去しやすくします。

5.記述としては正しい。
超音波は、がん組織の加温や集束超音波治療などに応用されます。エネルギーを集中させて温度上昇を利用します。

覚えるポイント

  • 超音波振動子は、電気エネルギーを機械的振動に変換します。
  • 肝実質の破砕は超音波吸引装置に関係します。
  • 水晶体の破砕は白内障手術の超音波乳化吸引に関係します。
  • 尿管結石の破砕も超音波・衝撃波の医療応用として押さえます。
  • がんへの温熱療法では超音波による加温が利用されます。
  • 歯科の超音波利用は主に歯石除去であり、歯牙の破砕とは区別します。

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