39AM43|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
接触電流を単一故障状態で測定するとき、漏れ電流測定用器具(MD)を接続する位置として正しいのはどれか。 ただし、図中の矢印は接続した状態をあらわす。 A:壁面接地端子 B:3P-2P 変換プラグの接地線 C:機器の信号入力部 D:患者接続部 E:機器外装の金属部

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、接触電流を単一故障状態で測定するときに、漏れ電流測定用器具 MDをどこに接続するかが問われています。
接触電流は、機器外装の金属部など患者接続部以外の触れる部分から、人を介して大地へ流れる電流を想定したものです。
したがって、測定では機器外装の金属部 Eと大地側である壁面接地端子 Aの間にMDを接続することが基本になります。
解説
接触電流は、使用者や患者が機器の外装金属部などの可触部に触れたときに、身体を通って流れ得る電流です。
一方、患者接続部に関係する漏れ電流は、患者漏れ電流として別に扱います。ここを混同しないことが重要です。
図では、次の点が重要です。
図で見るポイント
図では、ME機器は3P-2P変換プラグを介して電源に接続されています。A は壁面接地端子、B は3P-2P変換プラグの接地線、E は機器外装の金属部です。
単一故障状態では、保護接地が正常に機能しない状態を想定します。このとき、可触部に生じる漏れ電流を評価するため、E と A の間に MD を接続して測定します。
接触電流の測定対象はあくまで外装の金属部です。したがって、患者接続部 Dや信号入力部 Cを相手にした接続は、接触電流の測定としては不適切です。
ひっかけポイント
接触電流は「外装などの可触部」、
患者漏れ電流は「患者接続部」
の評価です。問題文に患者接続部が出てきても、測定したいものが何かを先に確認します。
ME機器管理での注意点
漏れ電流の問題では、
- 何を測るのか
- 正常状態か単一故障状態か
- どことどこの間にMDを入れるのか
を整理して考えることが大切です。
選択肢の確認
1.誤り。
A は壁面接地端子、B は3P-2P変換プラグの接地線です。この間は接地線まわりの接続関係であり、機器外装に触れたときの接触電流を評価する接続ではありません。
2.誤り。
B は3P-2P変換プラグの接地線、C は機器の信号入力部です。信号入力部は可触金属外装の評価位置ではなく、接触電流測定の接続位置としては不適切です。
3.誤り。
C は機器の信号入力部、D は患者接続部です。この組合せは、信号系や患者接続部に関係する経路であり、接触電流ではなく別の漏れ電流の考え方に近くなります。
4.誤り。
D は患者接続部、E は機器外装の金属部です。患者接続部を含むため、接触電流の測定位置としては不適切です。患者接続部に関係する電流は患者漏れ電流として考えます。
5.正しい。
E は機器外装の金属部、A は壁面接地端子です。接触電流は、可触部から人を介して大地へ流れる電流を想定するため、E-A間にMDを接続して測定します。これが接触電流測定として正しい位置です。
覚えるポイント
- 接触電流は、機器の可触部や外装金属部から人を介して流れる電流である。
- 患者接続部に関する漏れ電流は、患者漏れ電流として別に扱う。
- 単一故障状態では、保護接地が正常に働かない状態も想定して評価する。
- 接触電流測定では、機器外装の金属部 Eと壁面接地端子 Aの間にMDを接続する。
- この問題の正答はE-A間であり、選択肢では5である。