39AM52|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
抵抗率[Ω・m]が小さい順に並んでいるのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、物質の抵抗率の大小関係が問われています。
抵抗率が小さいほど、電流が流れやすい物質です。
代表的な金属では、抵抗率の小さい順に次のように整理します。
- Ag 銀
- Cu 銅
- Au 金
- Al アルミニウム
- Fe 鉄
半導体である Si シリコン や Ge ゲルマニウム は、一般に金属より抵抗率が大きい物質として扱います。
解説
抵抗率 ρ は、材料そのものが電流を流しにくい程度を表す量です。
抵抗 R は次の式で表されます。
- R = ρL / S
ここで、
- R:抵抗
- ρ:抵抗率
- L:導体の長さ
- S:断面積
です。
同じ長さ、同じ断面積の導体で比べると、抵抗率 ρ が小さい材料ほど抵抗 R も小さくなります。
国家試験では、厳密な数値よりも、代表的な順序を覚えておくことが重要です。
代表的には、
- 銀 Ag:最も抵抗率が小さい金属
- 銅 Cu:銀に次いで小さく、電線材料としてよく使われる
- 金 Au:銅より抵抗率はやや大きいが、耐食性が高い
- アルミニウム Al:軽量で送電線などに用いられる
- 鉄 Fe:上記の良導体金属より抵抗率が大きい
という関係になります。
したがって、選択肢の中で抵抗率が小さい順に正しく並んでいるのは、Ag < Cu < Fe です。
ひっかけポイント
金は高価で電気をよく通すイメージがありますが、抵抗率だけを見ると、金 Au より銀 Ag や銅 Cu の方が小さいです。金は抵抗率の小ささだけでなく、酸化しにくい性質を利用して接点やコネクタに使われます。
選択肢の確認
1.誤り。
Au < Ag < Cu ではありません。代表的な抵抗率の小さい順は Ag < Cu < Au です。銀が最も小さく、銅がそれに続きます。
2.誤り。
Fe < Al < Ge ではありません。鉄 Fe よりアルミニウム Al の方が抵抗率は小さいです。また、ゲルマニウム Ge は半導体であり、一般に金属より抵抗率が大きい物質として扱います。
3.誤り。
Cu < Si < Al ではありません。シリコン Si は半導体であり、アルミニウム Al より抵抗率が大きい物質として扱います。金属である Cu と Al の方が、半導体の Si より電流を流しやすいです。
4.誤り。
Au < Fe < Al ではありません。アルミニウム Al は鉄 Fe より抵抗率が小さいため、Fe < Al の順序が不適切です。代表的には Au < Al < Fe の関係になります。
5.正しい。
Ag < Cu < Fe は、抵抗率が小さい順として適切です。銀 Ag は代表的な金属の中で最も抵抗率が小さく、銅 Cu が続き、鉄 Fe はこれらより抵抗率が大きいです。
覚えるポイント
- 抵抗率は、材料そのものの電流の流れにくさを表す。
- 抵抗率が小さいほど、電流が流れやすい。
- 代表的な良導体の順序は Ag < Cu < Au < Al < Fe と整理する。
- Si や Ge は半導体であり、一般に金属より抵抗率が大きい。
- 金 Au は酸化しにくいため接点材料に使われるが、抵抗率は銀 Ag や銅 Cu より小さいわけではない。