39AM74|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
V-V ECMO で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、V-V ECMOの特徴が問われています。
ECMOは、体外循環によって血液を取り出し、人工肺でガス交換を行って体内へ戻す治療です。
V-V ECMOは、静脈から脱血し、静脈へ送血する方式です。
主な目的は、心臓の循環補助ではなく、呼吸補助です。
V-V ECMOでも、血液の酸素化と二酸化炭素除去のために膜型人工肺が用いられます。
解説
ECMOには、代表的に次の2つがあります。
- V-V ECMO:静脈脱血、静脈送血。主に呼吸補助。
- V-A ECMO:静脈脱血、動脈送血。呼吸補助に加え、循環補助も行う。
V-V ECMOでは、静脈血を体外へ取り出し、膜型人工肺で酸素化とCO₂除去を行った後、酸素化された血液を静脈側へ戻します。
そのため、肺機能が高度に障害された患者で、心機能が比較的保たれている場合に用いられます。
一方、V-V ECMOは静脈に血液を返すため、動脈圧を直接上げる循環補助にはなりません。全身へ血液を送るのは患者自身の心臓です。
国家試験ではここを押さえる
V-V ECMOは呼吸補助、V-A ECMOは循環補助を含むと整理します。どちらも血液ガス交換のために膜型人工肺を用います。
臨床工学技士としての注意点
ECMOでは、流量、回転数、脱血圧、送血圧、膜型人工肺前後圧、酸素化、CO₂除去、抗凝固、血栓、気泡、溶血、カニューレ位置を継続的に管理します。
選択肢の確認
1.誤り。
V-V ECMOは主に呼吸補助を目的とします。循環補助を行うのは、静脈から脱血して動脈へ送血するV-A ECMOです。
2.誤り。
V-V ECMOは静脈へ送血する方式であり、動脈系へ直接送血しません。そのため、V-A ECMOのように左室後負荷を増加させる作用は基本的にありません。
3.正しい。
V-V ECMOでは、体外へ取り出した血液を膜型人工肺に通して酸素化し、二酸化炭素を除去します。したがって、この記述は正しいです。
4.誤り。
V-V ECMOでは、送血部位は静脈です。大腿動脈へ送血するのはV-A ECMOで用いられることがある方法です。V-V ECMOでは大腿静脈、内頸静脈などが関係します。
5.誤り。
成人のECMOでは、血液ポンプとして主に遠心ポンプが用いられます。ローラポンプはチューブを圧迫する容積型ポンプであり、成人ECMOで一般的に用いられる主流ではありません。
覚えるポイント
- V-V ECMOは、静脈から脱血し、静脈へ送血する。
- V-V ECMOは主に呼吸補助を行う。
- 循環補助を行うのは主にV-A ECMOである。
- ECMOでは、血液ガス交換のために膜型人工肺を用いる。
- V-V ECMOの送血部位は動脈ではなく静脈である。
- 成人ECMOの血液ポンプは、一般に遠心ポンプが用いられる。