68AM028|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

サーモグラフィ検査の注意点について誤っているのはどれか。

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正解: 4

正答

4(検査室の温度は20 ℃程度に保つ)

この問題のポイント

赤外線サーモグラフィで再現性のある皮膚温分布を得るための環境条件と前処置を理解する問題です。

解説

サーモグラフィは人体表面から放射される赤外線を検出し、放射エネルギーを温度分布として表示する検査です。皮膚温は室温、気流、湿度、飲食、運動、喫煙、化粧品などで容易に変化するため、病変そのものより環境差を写してしまわないよう条件を統一します。検査室は無風で外部の熱源や直射光を避け、室温は通常おおむね25 ℃以上の安定した状態、湿度は50%程度に保ちます。被検者は測定部位を露出した状態で15〜30分程度待ち、皮膚血流と表面温度を室内環境へ馴化させます。室温20 ℃程度では寒冷刺激により交感神経性の皮膚血管収縮が起こりやすく、四肢末端を中心に皮膚温が低下して左右差や再加温パターンを歪めるため不適切です。なお、カメラが非接触でも、化粧品や湿りは皮膚表面の放射率を変えるので除去が必要です。

選択肢の確認

1.正しい。飲食は食事誘発性熱産生や循環動態を変え、温かい・冷たい飲料も局所温と血流に影響するため、検査直前は制限します。
2.正しい。化粧品、クリーム、湿布などは赤外線の放射・反射条件を変えるため、測定部位から除去します。
3.正しい。湿度を50%程度に保って記録することは、発汗や蒸散の影響を一定にするうえで適切です。
4.誤り。20 ℃程度は低すぎます。通常は25 ℃以上を目安に安定させ、寒冷による皮膚血管収縮を避けます。
5.正しい。15〜30分の馴化により、移動前の外気温や衣服の影響を減らしてから撮影します。

覚えるポイント

  • サーモグラフィは赤外線で皮膚表面温度を非接触測定します。
  • 室温はおおむね25 ℃以上、湿度は50%程度に整えます。
  • 撮影前に15〜30分馴化し、飲食・化粧品などの影響を除きます。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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