68AM029|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

糖新生を行う臓器はどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・4

正答

2(肝臓)、4(腎臓)

この問題のポイント

乳酸・グリセロール・糖原性アミノ酸からグルコースを作り、血中へ供給できる臓器を選ぶ問題です。

解説

糖新生は、乳酸、グリセロール、アラニンなどの糖原性アミノ酸から新たにグルコースを合成する経路です。解糖系を単純に逆行するのではなく、ピルビン酸カルボキシラーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ、フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ、グルコース-6-ホスファターゼという不可逆反応の迂回酵素を使います。食間や絶食初期には肝臓が中心となり、肝グリコーゲン分解と糖新生によって血糖を維持します。絶食が長引くと腎皮質の糖新生の寄与が増え、特にアシドーシスではグルタミン代謝と結び付いて重要になります。肝臓と腎臓は最終段階のグルコース-6-ホスファターゼを備えるため、グルコース-6-リン酸から遊離グルコースを作って血中へ放出できます。脳や心筋は主として血中のエネルギー基質を消費する側で、脾臓にも全身の血糖を維持する完全な糖新生機能はありません。

選択肢の確認

1.誤り。脳は平常時にグルコースを大量消費し、長期絶食時にはケトン体も利用しますが、血中へグルコースを供給する糖新生臓器ではありません。
2.正しい。肝臓は食間・絶食時の糖新生の中心で、生成した遊離グルコースを血中へ放出します。
3.誤り。心臓は脂肪酸、乳酸、グルコースなどを酸化してATPを得ますが、完全な糖新生を行って血糖を維持する臓器ではありません。
4.正しい。腎皮質は糖新生酵素をもち、長期絶食やアシドーシスで血糖維持への寄与が増します。
5.誤り。脾臓の主な働きは血球の処理や免疫応答であり、糖新生の主要臓器ではありません。

覚えるポイント

  • 糖新生の主要臓器は肝臓と腎皮質です。
  • 基質は乳酸、グリセロール、糖原性アミノ酸です。
  • 遊離グルコースの放出にはグルコース-6-ホスファターゼが必要です。

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