69PM028|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

熱画像検査〈サーモグラフィ〉で高温相を示すことが多い病態はどれか。

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正解: 1

正答

1(動脈瘤)

この問題のポイント

サーモグラフィは皮膚表面からの赤外線を測定し、局所血流が増える病変を高温、灌流が低下する病変を低温として捉えます。

解説

熱画像検査〈サーモグラフィ〉は、身体表面から放射される赤外線エネルギーを非接触で測定し、皮膚温度分布を画像化します。皮膚温は室温、発汗、皮下組織の厚さなどにも左右されますが、重要な決定因子の一つが局所血流です。動脈瘤では拡張した動脈内を流れる温かい血液の影響が表面へ伝わり、病変部が周囲より高温相となることがあります。一方、Raynaud現象は末梢血管攣縮、閉塞性動脈硬化症は動脈狭窄・閉塞によって末梢灌流が低下するため低温相を示しやすくなります。皮膚潰瘍やリンパ浮腫では炎症の有無によって温度が変わり得ますが、この設問で高温相を示す代表として選ぶのは動脈瘤です。温度像だけで確定診断せず、超音波など形態・血流検査と合わせます。

選択肢の確認

1.正しい。動脈瘤では拡張した血管と局所血流の影響により、体表に近い病変は高温相として描出されることがあります。
2.誤り。皮膚潰瘍は末梢循環不全を背景とすることが多く、感染や炎症がなければ高温相の代表ではありません。
3.誤り。リンパ浮腫はリンパ還流障害による腫脹で、高温相を示す代表的病態ではありません。炎症合併時は別に評価します。
4.誤り。Raynaud現象では寒冷・刺激により指趾の小動脈が攣縮し、血流が減って低温相になります。
5.誤り。閉塞性動脈硬化症では下肢動脈の狭窄・閉塞により末梢血流が低下し、患側が低温となります。

覚えるポイント

  • サーモグラフィは皮膚表面の赤外線放射を測る。
  • 血流増加は高温、血管攣縮・動脈閉塞は低温。
  • 温度分布は非特異的なので、形態・血流検査と組み合わせる。

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