68PM006|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

中間宿主を有するのはどれか。

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正解: 5

正答

5(糸状虫)

この問題のポイント

ヒトだけで生活環が完結する腸管線虫と、吸血節足動物内で発育する糸状虫を区別する問題です。

解説

中間宿主とは、寄生虫の幼虫期や無性生殖期が発育する宿主です。糸状虫では、ヒト体内の成虫が産生したミクロフィラリアを吸血節足動物が取り込み、その体内で感染幼虫まで発育させます。次の吸血時に幼虫がヒトへ侵入するため、節足動物は媒介者であると同時に中間宿主です。たとえばバンクロフト糸状虫やマレー糸状虫は蚊、オンコセルカはブユ、ロア糸状虫はアブが関与します。これに対し回虫、蟯虫、鉤虫、鞭虫は、生活環の成立に別の動物宿主を必須としません。回虫・鞭虫は土壌中で成熟した虫卵の経口摂取、蟯虫は成熟虫卵の直接的な経口感染、鉤虫は土壌中のフィラリア型幼虫の経皮侵入が基本です。感染経路が土壌を介することと、中間宿主を必要とすることは同じではない点が重要です。

選択肢の確認

1.誤り。回虫は土壌中で成熟した含幼虫卵を経口摂取して感染し、必須の中間宿主をもちません。
2.誤り。蟯虫は肛囲に産み付けられた成熟虫卵が手指などを介して経口侵入する直接伝播で、中間宿主は不要です。
3.誤り。鉤虫は土壌中で発育した感染幼虫が主に皮膚から侵入し、ヒト以外の中間宿主を必要としません。
4.誤り。鞭虫は土壌で成熟した含幼虫卵を経口摂取して感染し、中間宿主をもちません。
5.正しい。糸状虫は蚊・ブユ・アブなどの吸血節足動物内で幼虫が発育するため、中間宿主を有します。

覚えるポイント

  • 糸状虫では吸血節足動物が中間宿主兼媒介者です。
  • 回虫・鞭虫・蟯虫は虫卵、鉤虫は感染幼虫から感染します。
  • 土壌を介する感染と中間宿主をもつ生活環を混同しないようにします。

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