69AM031|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
アポリポ蛋白と主要機能の組合せで誤っているのはどれか。
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正解: 4
正答
4(アポリポ蛋白C-III―リポ蛋白リパーゼの活性化)
この問題のポイント
アポリポ蛋白を、リポ蛋白の構造維持・分泌、酵素の活性化や阻害、受容体結合という役割で対応させる問題です。
解説
アポリポ蛋白は脂質を水中で運ぶリポ蛋白の構成蛋白であるだけでなく、代謝酵素の補助因子や受容体の目印になります。アポA-Iは高比重リポ蛋白〈HDL〉の主要蛋白で、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ〈LCAT〉を活性化し、遊離コレステロールをエステル化します。アポB-100は肝臓で作られる超低比重リポ蛋白〈VLDL〉の構造蛋白で、その組立て・分泌に必要です。アポB-48は小腸で作られ、食事由来脂質を運ぶカイロミクロンの形成に必要です。トリグリセライドを加水分解するリポ蛋白リパーゼ〈LPL〉を活性化するのはアポC-IIであり、アポC-IIIは反対にLPL活性やレムナント取り込みを抑えます。したがって4の組合せが誤りです。アポEは低比重リポ蛋白〈LDL〉受容体などのリガンドとなり、カイロミクロンレムナントやVLDLレムナントの肝取り込みを促します。
選択肢の確認
1.正しい。アポA-IはHDLの主要蛋白でLCATを活性化し、HDL成熟と逆コレステロール輸送に関与します。
2.正しい。アポB-100は肝細胞でVLDLを組み立てて血中へ分泌するために不可欠な構造蛋白です。
3.正しい。アポB-48は小腸上皮細胞でカイロミクロンを形成・分泌し、食事性トリグリセライドを運ぶために必要です。
4.誤り。アポC-IIIはLPLを活性化せず、むしろその働きを抑えます。LPLを活性化するのはアポC-IIです。
5.正しい。アポEはLDL受容体などと結合する目印となり、レムナント粒子の肝臓への取り込みを促します。
覚えるポイント
- アポA-IはLCATを活性化する。
- アポC-IIはLPLを活性化し、アポC-IIIはLPLを阻害する。
- アポB-100はVLDL、アポB-48はカイロミクロンの分泌に必要である。
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