69PM035|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
ポルフィリン環を含むのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 1・2
正答
1(ヘム)、2(ビタミンB12)
この問題のポイント
4個のピロール環が連なって金属を配位する環状テトラピロール骨格を、脂肪酸や小分子代謝産物と区別する問題です。
解説
ポルフィリン環は4個のピロール環がメチン基で連結した平面状の環状テトラピロールで、中心に金属イオンを配位できます。ヘムではプロトポルフィリンIXの中心に二価鉄〈Fe2+〉が配位し、ヘモグロビン、ミオグロビン、シトクロムなどの機能に不可欠です。ビタミンB12は厳密にはポルフィリン環そのものではなく、メチン架橋が1か所少ない類縁のコリン環をもち、中心にコバルト〈Co〉を配位しています。国家試験ではポルフィリン関連の環状テトラピロール化合物としてヘムとビタミンB12を対比して問われます。アラキドン酸は炭素鎖からなる多価不飽和脂肪酸、クレアチニンは筋のクレアチンリン酸代謝で生じる環状小分子、β-ヒドロキシ酪酸はケトン体であり、いずれも4個のピロール環からなる骨格をもちません。名称だけでなく、中心金属がヘムでは鉄、ビタミンB12ではコバルトであることまで組み合わせて覚えます。
選択肢の確認
1.正しい。ヘムはプロトポルフィリンIX環の中心にFe2+を配位した構造で、酸素運搬や電子伝達に関与します。
2.正しい。ビタミンB12はポルフィリン類縁のコリン環をもち、その中心金属はコバルトです。
3.誤り。アラキドン酸は炭素数20、二重結合4個の多価不飽和脂肪酸で、エイコサノイドの前駆体ですがポルフィリン環はありません。
4.誤り。クレアチニンはクレアチンリン酸から非酵素的に生じる腎機能指標であり、環状テトラピロール構造をもちません。
5.誤り。β-ヒドロキシ酪酸は脂肪酸分解亢進時に増えるケトン体の一つで、ポルフィリン環をもちません。
覚えるポイント
- ヘムはプロトポルフィリンIXとFe2+からなる。
- ビタミンB12はコリン環にコバルトを配位するポルフィリン類縁化合物である。
- ポルフィリン関連構造は4個のピロール環を基本とする。
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