69PM034|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

カルシウムについて正しいのはどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・3

正答

2(生理活性があるのはイオン型である)、3(アシドーシスではイオン型の割合が増加する)

この問題のポイント

血中カルシウムの3つの分画と、キレート剤・アルブミン・pHが測定値へ及ぼす影響を整理する問題です。

解説

血清総カルシウムは、およそ半分が遊離したイオン化カルシウム〈Ca2+〉、約40%が主にアルブミンと結合した蛋白結合型、残りがリン酸・クエン酸などとの錯体型として存在します。このうち神経筋の興奮、筋収縮、血液凝固、細胞内情報伝達などに直接働く生理活性型はCa2+です。アルブミンへの結合はpHに依存します。アシドーシスでは水素イオンがアルブミンの陰性荷電部位へ結合し、カルシウムとの競合により蛋白結合型が減るため、総カルシウムが同じでもCa2+の割合が増えます。アルカローシスでは逆にCa2+が減り、総カルシウム正常でもテタニーを起こすことがあります。また、エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉はCa2+を強くキレートする抗凝固剤なので、カルシウム測定用検体には使えません。イオン化カルシウムはpH変化の影響を受けるため、嫌気的に採血して速やかに測定することも重要です。

選択肢の確認

1.誤り。EDTAはカルシウムをキレートして測定対象から除くため、EDTA加血漿では著しい偽低値となります。
2.正しい。生理作用を直接発揮するのは蛋白に結合していないイオン化カルシウムです。
3.正しい。アシドーシスではアルブミンへのカルシウム結合が弱まり、イオン型の割合が増加します。
4.誤り。血中カルシウムが主に結合する蛋白はアルブミンです。トランスフェリンは主に鉄を運搬します。
5.誤り。細胞内液で最も多い陽イオンはカリウムイオン〈K+〉です。カルシウムの細胞質内濃度は情報伝達のため非常に低く保たれます。

覚えるポイント

  • 血中カルシウムはイオン型・蛋白結合型・錯体型に分かれ、生理活性型はCa2+である。
  • アシドーシスではCa2+が増え、アルカローシスではCa2+が減る。
  • EDTAはカルシウムをキレートするため、カルシウム測定には使用しない。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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