68AM034|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

酵素法によるカルシウム測定に用いられるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・4

正答

1(α-アミラーゼ)、4(ホスホリパーゼD)

この問題のポイント

カルシウムによって活性が変化する酵素を反応素子として利用し、総カルシウム濃度を求める測定原理を問う問題です。

解説

酵素法によるカルシウム測定は、カルシウムイオン〈Ca²⁺〉を補因子・活性化因子として必要とする酵素の反応速度が、検体中カルシウム量に応じて変わることを利用します。α-アミラーゼ法では、あらかじめキレート剤でカルシウムを除いて活性を抑えたα-アミラーゼへ検体を加えると、検体中Ca²⁺により酵素が再活性化します。色原性基質の分解で生じる発色物質の吸光度増加速度がカルシウム濃度に比例します。ホスホリパーゼD法でも、Ca²⁺によるホスホリパーゼDの活性化を利用し、合成基質から生じるp-ニトロフェノールなどの生成速度を測定します。つまり、測っているのは患者由来のアミラーゼやホスホリパーゼD活性ではなく、試薬として加えた酵素のCa依存性反応です。比色法のo-クレゾールフタレインコンプレクソン法やアルセナゾIII法とは原理が異なります。選択肢ではα-アミラーゼとホスホリパーゼDが該当します。

選択肢の確認

1.正しい。α-アミラーゼは構造・活性の維持にCa²⁺を必要とし、Caで再活性化される反応速度をカルシウム定量に利用できます。
2.誤り。ヘキソキナーゼはアデノシン三リン酸〈ATP〉を用いてグルコースをリン酸化し、主に血糖の酵素測定に使われます。Ca測定の指標酵素ではありません。
3.誤り。ガラクトシダーゼはガラクトシド結合を加水分解する酵素ですが、標準的なCa依存性カルシウム測定に用いる酵素ではありません。
4.正しい。ホスホリパーゼDはCa²⁺で活性化されるため、合成基質の分解速度からカルシウム濃度を求められます。
5.誤り。ピルビン酸キナーゼはホスホエノールピルビン酸からピルビン酸を作る解糖系酵素で、カルシウム測定の標準的な反応素子ではありません。

覚えるポイント

  • 酵素法Ca測定は、試薬酵素がCa²⁺で活性化される性質を利用します。
  • 使用酵素はα-アミラーゼとホスホリパーゼDです。
  • 発色の量または増加速度から検体中カルシウム濃度を求めます。

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