71PM058|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
走査型電子顕微鏡標本の作製工程に含まれないのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
走査型電子顕微鏡と透過型電子顕微鏡で、観察対象と標本作製法を区別します。
解説
走査型電子顕微鏡〈SEM〉は、試料表面を電子線で走査し、二次電子などを検出して表面の立体的形態を観察します。固定、導電性付与、脱水、乾燥、金属蒸着などを行いますが、試料内部を電子線が透過する必要がないため超薄切は行いません。
超薄切は、電子線を試料内に透過させて細胞内微細構造を観察する透過型電子顕微鏡〈TEM〉で必要です。
選択肢の確認
1.超薄切
正答。工程に含まれません。
超薄切はTEM標本に必要な工程で、表面を観察するSEMでは通常行いません。
2.金属イオン蒸着
工程に含まれます。
SEMでは試料表面に金・白金などを蒸着して導電性を与え、二次電子放出を得やすくします。
3.タンニン酸処理
工程に含まれます。
タンニン酸処理は膜構造の保持・導電染色の補助などに用いられます。
4.オスミウム酸固定
工程に含まれます。
オスミウム酸は脂質膜を固定し、電子密度と導電性を高める二次固定剤として用いられます。
5.グルタルアルデヒド固定
工程に含まれます。
グルタルアルデヒドは蛋白を架橋し、微細構造を保持する一次固定剤です。
覚えるポイント
- SEMは表面の立体像、TEMは内部の超微細構造を観察します。
- 超薄切が必要なのはTEMです。
- SEMでは乾燥後に金属蒸着を行います。