69PM048|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

透過型電子顕微鏡写真を別に示す。 矢印で示す細胞小器官はどれか。

69PM048の問題画像
解答・解説を見る

正解: 5

正答

5(ミトコンドリア)

この問題のポイント

透過型電子顕微鏡像で、二重膜と内膜のひだであるクリステを手掛かりに細胞小器官を同定する問題です。

解説

別冊No.7とAssets.xcassetsの実画像では、細胞質内に楕円形から細長い輪郭をもつ小器官が多数みられ、3本の黄色い矢印はそのうちの3個を指しています。矢印部はいずれも外周が二重の膜で囲まれ、内部には内膜が折れ込んだ複数の板状のひだ、すなわちクリステが明瞭です。この『二重膜+クリステ』が画像から直接確認できる決め手で、ミトコンドリアと判断します。ミトコンドリアでは内膜上に電子伝達系と酸化的リン酸化に関わる酵素群があり、内膜の表面積を増やすクリステでアデノシン三リン酸〈ATP〉を産生します。透過型電子顕微鏡では、ゴルジ体は平行に並ぶ扁平槽と周囲の小胞、粗面小胞体は表面にリボソーム顆粒を付けた槽、滑面小胞体はリボソームのない管状膜系、リソソームは一重膜で内容の電子密度が不均一な小体として区別します。本画像の矢印部に、ゴルジ槽の積層や付着リボソームを推測して補う必要はありません。

選択肢の確認

1.誤り。ゴルジ体は扁平な膜槽が数層重なり、その周囲に小胞を伴う像です。矢印部の二重膜と内部クリステには一致しません。
2.誤り。粗面小胞体は扁平な槽や管の細胞質側表面に多数のリボソームが付着します。矢印部にはその形態ではなくクリステがみえます。
3.誤り。滑面小胞体は付着リボソームを欠く分枝した管状・小胞状の一重膜系で、クリステをもちません。
4.誤り。リソソームは一重膜で囲まれ、分解段階により内部が高電子密度または不均一にみえる小体です。
5.正しい。矢印で示された楕円形小器官には二重膜と内膜の折れ込みであるクリステが確認でき、ミトコンドリアの典型像です。

覚えるポイント

  • ミトコンドリアの決め手は二重膜と内膜由来のクリステである。
  • 粗面小胞体は付着リボソーム、ゴルジ体は扁平槽の積層で見分ける。
  • ミトコンドリア内膜では電子伝達と酸化的リン酸化が行われる。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 69PM04769PM049 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)