69PM047|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

親水性封入剤を使用する染色法はどれか。

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正解: 4

正答

4(oil red O染色)

この問題のポイント

脂質を溶出させないため、凍結切片から水系の親水性封入まで一貫して行う脂肪染色を選ぶ問題です。

解説

oil red O染色は脂溶性色素を用いて中性脂肪を赤色に示す染色法です。通常のパラフィン切片作製では、脱水や透徹に使うエタノール、キシレンなどの有機溶媒によって組織内脂質が溶け出してしまいます。このため脂肪染色では未固定またはホルマリン固定組織から凍結切片を作り、脂質を保持したまま染色します。oil red Oは水に溶けるというより、組織内脂質へ分配されて着色する物理的染色です。染色後もアルコール脱水とキシレン透徹を行うと脂質と色素が失われるため、水系のままグリセリンゼリーなどの親水性封入剤で封入します。これに対し、通常のパラフィン切片で行うorcein、リンタングステン酸ヘマトキシリン〈PTAH〉、Bodian、Ziehl-Neelsen染色は、目的物を有機溶媒で失う脂肪染色ではなく、一般に脱水・透徹後に疎水性樹脂で封入できます。標本作製法と封入法を染色対象の化学的性質から考えます。

選択肢の確認

1.誤り。orcein染色は主に弾性線維などを染める方法で、通常は脱水・透徹後に疎水性封入剤を使用します。
2.誤り。PTAH染色は横紋筋の横紋やフィブリンなどの染色に用い、通常の脱水・透徹と疎水性封入が可能です。
3.誤り。Bodian染色は神経線維や神経原線維を示す鍍銀法で、親水性封入を必須とする脂肪染色ではありません。
4.正しい。oil red O染色は中性脂肪を保持するため凍結切片を用い、有機溶媒を避けて親水性封入剤で封入します。
5.誤り。Ziehl-Neelsen染色は抗酸菌を石炭酸フクシンで染める方法で、通常は脱水・透徹後の疎水性封入が可能です。

覚えるポイント

  • oil red Oは凍結切片の中性脂肪を赤く染める。
  • 脂肪染色ではアルコール脱水・キシレン透徹を避ける。
  • 脂質と色素を保持するため、水系の親水性封入剤を用いる。

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