69PM046|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
Bethesda システムの判定で陰性はどれか。
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正解: 4
正答
4(NILM)
この問題のポイント
子宮頸部細胞診のBethesdaシステムで、陰性を表すNILMと扁平上皮系の異常カテゴリーを区別する問題です。
解説
Bethesdaシステムは子宮頸部細胞診の所見を、単なる数字ではなく臨床対応と結び付く用語で報告する分類です。NILMはnegative for intraepithelial lesion or malignancy、すなわち『上皮内病変または悪性所見を認めない』を意味し、陰性に相当します。炎症や感染性変化、反応性変化がみられても、上皮内病変・悪性を示さなければNILMに含まれ得ます。これに対し、意義不明な異型扁平上皮細胞〈ASC-US〉は軽度病変を否定できないが確定できない異型、高度扁平上皮内病変〈HSIL〉と軽度扁平上皮内病変〈LSIL〉はそれぞれ上皮内病変のカテゴリー、扁平上皮癌〈SCC〉は浸潤癌を示す異常カテゴリーです。LSILはヒトパピローマウイルス感染に伴う変化や軽度異形成に、HSILは中等度~高度異形成・上皮内癌に概ね対応します。略語を重症度順に丸暗記するだけでなく、NILMだけが陰性であることを軸に整理します。
選択肢の確認
1.誤り。ASC-USはatypical squamous cells of undetermined significanceで、意義不明な異型扁平上皮細胞を認めるため陰性ではありません。
2.誤り。HSILはhigh-grade squamous intraepithelial lesion、すなわち高度扁平上皮内病変で、精査が必要な異常判定です。
3.誤り。LSILはlow-grade squamous intraepithelial lesion、すなわち軽度扁平上皮内病変で、陰性カテゴリーではありません。
4.正しい。NILMは上皮内病変または悪性所見なしを意味し、Bethesdaシステムの陰性判定です。
5.誤り。SCCはsquamous cell carcinoma、すなわち扁平上皮癌であり、明らかな悪性カテゴリーです。
覚えるポイント
- NILMは上皮内病変・悪性所見なしで、陰性を表す。
- ASC-USは意義不明な異型、LSILは軽度、HSILは高度の扁平上皮系異常である。
- SCCは扁平上皮癌で、NILMとは対極の悪性判定である。
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