69PM068|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

薬剤感受性検査でスキップ現象が認められたため再検査を行った。初回と再検査の微量液体希釈法の結果を別に示す。 最小発育阻止濃度〈MIC 値〉 [μg/mL]はどれか。

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正解: 3

正答

4.8 µg/mL

この問題のポイント

スキップ現象を示した初回結果はそのまま採用せず、再検査で連続した発育阻止を確認してMICを読みます。

解説

図では灰色のウェルが発育、白色のウェルが非発育で、抗菌薬濃度は左から0.06、0.12、0.25、0.5、1、2、4、8 µg/mLと段階的に高くなります。初回は0.5と1 µg/mLで非発育なのに、より高濃度の2と4 µg/mLで再び発育し、8 µg/mLで非発育となっています。これがスキップ現象で、濃度が上がるほど発育しにくくなるはずの用量反応に反するため、接種、混和、汚染、判読などを点検して再検査します。再検査では0.06〜4 µg/mLが連続して発育し、8 µg/mLで初めて非発育です。MIC(minimum inhibitory concentration、最小発育阻止濃度)は肉眼的発育を完全に阻止する最小濃度なので8 µg/mLです。図に矢印やA/Bラベルはありませんが、「初回」「再検査」と凡例の発育・非発育表示を必ず確認します。

選択肢の確認

1.誤り。0.5 µg/mLは初回では非発育ですが、再検査では発育しているためMICではありません。
2.誤り。1 µg/mLも再検査で発育が認められ、発育阻止濃度ではありません。
3.誤り。4 µg/mLまでは再検査で発育しているため、MICは4 µg/mLではありません。
4.正しい。再検査で初めて非発育となる最小濃度は8 µg/mLです。
5.誤り。8 µg/mLで発育が阻止されているため、MICは8 µg/mLを超える値ではありません。

覚えるポイント

  • MICは肉眼的発育を阻止する最小の抗菌薬濃度です。
  • 低濃度で非発育、高濃度で再発育する不連続な像がスキップ現象です。
  • スキップ現象は再検査し、整合した用量反応から判定します。

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