69AM038|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
溶液 A を 30 倍希釈して吸光度を測定したとき、0.300 であった。 この物質の測定波長におけるモル吸光係数を 6,000 L・mol−1・cm−1 とすると、 溶液 A の濃度は何 mmol/L か。 ただし、使用した光路長は 1.0 cm とする。
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正解: 2
正答
2(1.5 mmol/L)
この問題のポイント
Lambert-Beerの法則で測定液の濃度を求め、mol/Lからmmol/Lへの換算と30倍希釈の補正を順番に行う問題です。
解説
吸光度A、モル吸光係数ε、濃度c、光路長lの関係はLambert-Beerの法則A=εclで表されます。まず測定した30倍希釈液について、c=A/(εl)=0.300/(6,000 L・mol−1・cm−1×1.0 cm)=5.0×10−5 mol/Lです。1 mol/L=1,000 mmol/Lなので、これは0.050 mmol/Lに相当します。ここで得たのは希釈後の濃度であり、原液である溶液Aはその30倍です。したがって0.050 mmol/L×30=1.5 mmol/Lとなり、正答は2です。計算を安全に行うには、①式をcについて解く、②単位を約分する、③molからmmolへ換算する、④最後に希釈倍率を戻す、という順序にします。吸光度は単位をもたないため、εのL・mol−1・cm−1と光路長cmを掛けると、cの単位としてmol/Lが残ります。実測では直線性範囲、ブランク、光路長も確認します。
選択肢の確認
1.誤り。0.15 mmol/Lは希釈後濃度0.050 mmol/Lへ3を掛けた値で、実際の希釈倍率30を正しく戻せていません。
2.正しい。希釈液は0.050 mmol/Lであり、30倍して原液濃度1.5 mmol/Lになります。
3.誤り。15 mmol/Lは正しい1.5 mmol/Lの10倍で、指数またはmol/Lからmmol/Lへの換算で一桁ずれた値です。
4.誤り。150 mmol/Lは正答の100倍で、希釈倍率や単位換算を重複して過大に補正した値です。
5.誤り。1,500 mmol/Lは正答の1,000倍で、mol/Lとmmol/Lの換算を逆向きまたは重複して扱った値です。
覚えるポイント
- Lambert-Beerの法則はA=εclである。
- 測定液濃度は0.300÷6,000=5.0×10−5 mol/L=0.050 mmol/Lである。
- 希釈検体では最後に希釈倍率を掛けて原液濃度へ戻す。
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