69PM084|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

HLA について正しいのはどれか。

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正解: 1

正答

1(HLAクラスⅠは高度な多型性を示す)

この問題のポイント

ヒト白血球抗原〈HLA〉の染色体位置、クラスⅠ・Ⅱの遺伝子領域、発現細胞、抗原提示先を整理する問題です。

解説

HLAはヒトの主要組織適合遺伝子複合体〈MHC〉で、第6染色体短腕6p21領域に遺伝子群があります。個体間で非常に多くの対立遺伝子が存在する高度な多型性を示し、移植適合性や疾患感受性に関係します。クラスⅠ分子の主要遺伝子はHLA-A、HLA-B、HLA-Cで、ほぼすべての有核細胞と血小板に発現します。細胞内で合成されたウイルス蛋白や腫瘍蛋白などの内因性ペプチドをCD8陽性細胞傷害性T細胞へ提示し、主に細胞性免疫を誘導します。クラスⅡの主要遺伝子はHLA-DP、DQ、DRで、樹状細胞、マクロファージ、B細胞などの抗原提示細胞に発現し、取り込んだ外来抗原由来ペプチドをCD4陽性ヘルパーT細胞へ提示します。血小板にはクラスⅠが発現しますが、通常クラスⅡは発現しません。クラスⅠとⅡの対応を一組で覚えます。

選択肢の確認

1.正しい。HLAクラスⅠ遺伝子は多数の対立遺伝子をもつ高度な多型性を示し、個体識別性が高いです。
2.誤り。HLA遺伝子群は第6染色体の長腕ではなく短腕、すなわち6p21領域に存在します。
3.誤り。血小板に発現するのは主にHLAクラスⅠです。HLAクラスⅡは通常、専門的抗原提示細胞に発現します。
4.誤り。DRとDQはDPとともにHLAクラスⅡ領域に含まれます。クラスⅠはA、B、Cです。
5.誤り。HLAクラスⅠは内因性抗原をCD8陽性T細胞へ提示し、主として細胞性免疫を誘導します。体液性免疫と細胞性免疫の両方を直接誘導するという表現は不適切です。

覚えるポイント

  • HLA遺伝子群は第6染色体短腕6p21にあり、高度な多型性を示す。
  • クラスⅠはA・B・C、ほぼ全有核細胞と血小板、CD8への提示である。
  • クラスⅡはDP・DQ・DR、抗原提示細胞、CD4への提示である。

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