69PM083|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
自己免疫性膵炎で上昇するのはどれか。
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正解: 5
正答
5(IgG4)
この問題のポイント
1型自己免疫性膵炎が免疫グロブリンG4〈IgG4〉関連疾患の膵病変であることを問う問題です。
解説
自己免疫性膵炎は免疫学的機序が関与し、膵腫大や主膵管狭細像を示し、ステロイド治療に反応しやすい膵炎です。とくに1型自己免疫性膵炎はIgG4関連疾患の一病型で、血清IgG4高値、膵組織への多数のIgG4陽性形質細胞浸潤、花筵状線維化、閉塞性静脈炎などが特徴です。IgG4関連硬化性胆管炎、唾液腺・涙腺病変、後腹膜線維症、腎病変などを合併することがあります。ただし血清IgG4高値だけで確定診断するものではなく、画像、組織、他臓器病変、治療反応性を合わせ、膵癌などを除外します。2型自己免疫性膵炎はIgG4との関連が乏しく、顆粒球上皮病変や炎症性腸疾患との関連を示します。選択肢ではIgA1、IgA2、IgD、IgG2ではなく、IgGサブクラスのIgG4が1型の代表的上昇項目です。
選択肢の確認
1.誤り。IgA1は血清中に多いIgAサブクラスですが、自己免疫性膵炎を特徴付ける上昇項目ではありません。
2.誤り。IgA2は粘膜分泌液などに比較的多いIgAサブクラスで、1型自己免疫性膵炎の代表マーカーではありません。
3.誤り。IgDはナイーブB細胞表面などに発現しますが、自己免疫性膵炎で特徴的に上昇する免疫グロブリンではありません。
4.誤り。IgG2ではなくIgG4の血清高値と組織内IgG4陽性形質細胞増加が1型で特徴的です。
5.正しい。IgG4は1型自己免疫性膵炎で上昇しやすく、IgG4関連疾患としての診断を支える所見です。
覚えるポイント
- 1型自己免疫性膵炎はIgG4関連疾患である。
- 血清IgG4高値に加え、画像・組織・他臓器病変を総合して診断する。
- 2型自己免疫性膵炎はIgG4との関連が乏しい。
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