71AM004|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
虫卵で小蓋がないのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1 または 4
正答
1、4
この問題のポイント
吸虫卵・条虫卵の小蓋の有無を形態学的に整理します。
解説
小蓋〈operculum〉は、虫卵の一端にみられる蓋状構造です。肝蛭、肝吸虫、日本海裂頭条虫の虫卵には小蓋があります。一方、線虫である回虫卵には小蓋がなく、吸虫であっても日本住血吸虫卵には小蓋がありません。
この設問では小蓋を持たない虫卵が2つあり、選択肢1と4の両方が正答です。住血吸虫類は雌雄異体で血管内に寄生し、他の多くの吸虫とは虫卵形態も異なります。
採点上のポイント
本問は厚生労働省から「複数の正解があるため、複数の選択肢を正解として採点する」と公表された問題です。
選択肢の確認
1.回 虫
正しい。
回虫は線虫であり、受精卵は厚い卵殻と蛋白膜を持ちますが、小蓋はありません。
2.肝 蛭
誤り。
肝蛭卵は大型の黄褐色楕円形で、一端に小蓋があります。
3.肝吸虫
誤り。
肝吸虫卵は小型で、肩状の隆起を伴う小蓋を持ちます。
4.日本住血吸虫
正しい。
日本住血吸虫卵には小蓋がなく、側方に小さな棘状構造を認めます。
5.日本海裂頭条虫
誤り。
日本海裂頭条虫卵は楕円形で一端に小蓋があり、反対側に小突起を認めることがあります。
覚えるポイント
- 小蓋なしは回虫卵と日本住血吸虫卵です。
- 肝蛭・肝吸虫・日本海裂頭条虫の虫卵には小蓋があります。
- 住血吸虫類は吸虫の中では例外的に小蓋を持ちません。